BitMineが世界最大のETH保有企業に
米国の証券取引所NYSEアメリカン(NYSE American)上場のビットマインイマージョンテクノロジーズ(BitMine Immersion Technologies:以下、ビットマイン)が、世界最大のイーサリアム(ETH)保有企業となったと8月4日に発表した。
ビットマインは、暗号資産(仮想通貨)分野の独立系調査会社ファンドストラット(Fundstrat)の共同創業者トム・リー(Tom Lee)氏が会長を務める暗号資産インフラ企業。ビットマインの筆頭投資家は、テック系富豪として知られるピーター・ティール(Peter Thiel)氏だ。
ビットマインは6月30日にETHトレジャリー(財務資産)戦略を開始。同日、ビットマインは約2億5,000万ドル(約367億円)規模の株式発行による資金調達を開始した。この資金調達は7月8日に完了したという。
その後同社は1カ月間で、BTCトレジャリー戦略を掲げるストラテジー(Strategy)およびマラソンデジタルホールディングス(Marathon Digital Holdings:MARA)に次ぐ、保有額ベースで世界第3位の暗号資産トレジャリー企業となったとのこと。
ビットマインによると、8月3日時点での同社のETH保有量は83万3,137ETHに達し、保有ETHの時価総額は約29億ドル(約4,265億円)となったという。また平均取得価格は、1ETHあたり3,491.86ドル(約51万円)とのこと(ブルームバーグ調べ)。
ファンドストラットのデータによると、同社株は5日間平均で1日あたり約16億ドル(約2,353億円)相当が取引されており、米国株市場において42番目の流動性を記録したという。これは41位のウーバーテクノロジーズ(Uber Technologies)に次ぐ取引高とのことだ。
また8月4日には、ビットマインと同じくETHトレジャリー戦略を掲げるイーサリザーブ(The Ether Reserve)が、追加で1万605ETHを平均3,781ドル(約55万円)で取得したと発表した。
イーサリザーブは、イーサリアムの長期蓄積とステーキング運用を目的に設立された企業で、7月に事業を開始した。イーサリザーブの親会社は、イーサリアム投資会社イーサマシン(The Ether Machine)である。
イーサリザーブは、今回のETH取得により累計取得量が34万5,362ETHに達したとのこと。同社は、これらのETHをステーキングおよびリステーキングに活用し、イーサリアムの資本基盤とインフラを強化する計画とのことだ。
参考:ビットマイン
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