コインシェアーズ、欧州初のMiCA認可の資産運用会社に

コインシェアーズがMiCA認可を取得

欧州の大手デジタル資産運用会社コインシェアーズ(CoinShares International)が、欧州で初のMiCA認可を受けた規制対象の資産運用会社になったと7月23日に発表した。

発表によると同社のフランス子会社コインシェアーズ・アセット・マネジメント(CoinShares Asset Management)が、EU(欧州連合)の「暗号資産市場規制(MiCA/MiCAR:Markets in Crypto Assets Regulation)」の認可を受けたという。

MiCA認可によりコインシェアーズは、EU全域であらゆる資産クラスおよび投資ビークルタイプにわたる機関投資家向けポートフォリオ管理サービスを提供できるようになる。同社は現在フランス、ドイツ、キプロス、アイルランド、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダで事業が承認されており、今後は同社事業は、全てのEU加盟国に拡大する可能性があるとのことだ。

また今回の認可によりコインシェアーズは、欧州大陸で唯一、3つの規制ライセンスを保持する資産運用会社となり、EU全域であらゆる資産クラスにわたる包括的な投資サービスが提供可能になるとのこと。

コインシェアーズは、暗号資産(仮想通貨)のポートフォリオ管理とアドバイスが認められたMiCAの他、オルタナティブ投資ファンド管理および委任UCITS管理が可能となるAIFMライセンス、伝統的な金融商品に関するポートフォリオ管理および投資アドバイスができるMiFIDライセンスを有している。なおUCITS(ユシッツ/ユキッツ)は、「譲渡可能証券への共同投資スキーム」と訳されるEUの投資信託制度だ。

参考:コインシェアーズ
画像:iStocks/Максим-Ивасюк・Thinkhubstudio

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

米DTCC子会社DTC、SECからノーアクションレター取得。規制下のトークン化サービス検証へ

米国の金融市場インフラを担うデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation:DTCC)が、子会社であるデポジトリー・トラスト・カンパニー(Depository Trust Company:DTC)について、米証券取引委員会(SEC)の取引市場部門スタッフからノーアクションレターを取得したと12月11日に発表した

スーパーステートがトークン化株式の直接発行プログラム公開、ソラナとイーサリアムに対応

金融テクノロジー企業のスーパーステート(Superstate)は、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)のブロックチェーン上でトークン化された株式を、米SEC(証券取引委員会)登録の公開企業(上場企業を含む)が直接発行できる新プログラム「ダイレクト・イシュアンス・プログラム(Direct Issuance Programs)」を12月10日に発表した