ガーナ中銀、全ての暗号資産事業者に登録義務化

サービス提供者に登録手続き義務付け

ガーナ中央銀行(BOG)は、同国で事業を行うすべての暗号資産(仮想通貨)サービス提供者(VASPs)に対し、強制的な登録手続きを義務付ける公的通知を7月10日に発出した。

公告によると、登録は「デジタル金融エコシステムにおける健全性、イノベーション、消費者保護を促進する」ための重要なステップだという。すべての事業者は8月15日までに手続きを完了させなければならない。

対象となる暗号資産関連活動には、暗号資産取引サービス、ウォレットの提供または保管サービス、暗号資産を伴う送金または決済サービス、および暗号資産やステーブルコインの発行または販売に関連するサービスなどが含まれる。すべてのVASPsは、物理的な拠点の有無に関わらず、デジタルプラットフォームのみを通じて事業を行う場合でも、提供されるオンラインフォームを通じて手続きを完了させなければならない。

BOGは今回の通知において、登録は「事業許可の付与」や「法的承認」を意味するものではないと明記している。これは、登録制度はあくまで初期的な整理であり、評価の結果次第で当局が追加のガイダンスやライセンス条件を提示する可能性があることを意味する。

また、登録に応じない場合には、「規制上の制裁」や「将来のライセンス取得資格の喪失」につながる可能性があると警告している。

参考:BOG
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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