Galaxyらが参画するジョイントベンチャー「AllUnity」が発行
資産運用会社のDWS、マーケットメイカーのフロートレーダーズ(Flow Traders)、デジタル資産企業のギャラクシー(Galaxy)の3社によるジョイントベンチャー「オールユニティ(AllUnity)」が、ドイツの金融監督当局バフィン(BaFin)から電子マネー機関(EMI)ライセンスを7月1日付で取得したと、翌2日に発表した。
これにより、「オールユニティ」はEU(欧州連合)の暗号資産市場規制(MiCA:Markets in Crypto-Assets Regulation)に準拠した、ユーロ建てステーブルコイン「EURAU」を正式に発行できるようになる。
「EURAU」は、ドイツで初めてBaFinの認可を受けたユーロ建てステーブルコインであり、100%の準備資産によって裏付けられ、証明可能な準備金報告と規制対応を通じて、機関投資家向けに高い透明性を提供する。
また、「EURAU」は企業財務や機関投資家向けに設計された、即時クロスボーダー決済ソリューションとしての利用も想定されている。
「オールユニティ」のCEOであるアレクサンダー・ヘプトナー(Alexander Höptner)氏は、「これは単なる認可ではなく、欧州における安全かつ透明なデジタル決済エコシステム構築への第一歩だ」とコメントしている。
なお、7月1日には、米パクソス(Paxos)も欧州市場向けに米ドル建てステーブルコイン「グローバルドル:Global Dollar(USDG)」を正式リリースしている。USDGは、ロビンフッド(Robinhood)やクラーケン(Kraken)、アンカレッジ・デジタル(Anchorage Digital)が参加する「グローバルドルネットワーク(Global Dollar Network)」の基軸通貨として機能する。EUのMiCA規制に準拠し、フィンランド金融監督庁(FIN-FSA)の監督下で、現地法人Paxos Issuance Europe OYが発行する完全裏付け型のステーブルコインである。
参考:発表
画像:iStock/paitoonpati