日本初のUSDC対応決済カード「SlashCard」、クローズドβ版の事前登録開始

SlashCardクローズドβ版の事前登録が開始

米ドル建てステーブルコイン「USDC」を担保として利用できる国際ブランドカード「SlashCard(スラッシュカード)」クローズドβ版の事前登録が開始した。同サービスを手掛けるSLASH VISION(スラッシュビジョン)が6月30日に発表した。

同カードのクローズドβ版リリース予定日は、当初6月に設定されていた。しかし今回の発表にて今年の10月末までに延期がされたとのこと。その理由として、ユーザー体験を大幅に向上させるための追加機能の組み込みや主要機能の最適化の検証を行うためだと説明されている。

「SlashCard」は、米国の法定通貨である米ドル(USD)に価値を連動させたステーブルコイン「USDC」を担保として活用するBNPL(Buy Now Pay Later/後払い決済)サービスだ。日本の規制環境に対応し、日本居住者向けに提供されるのは国内では初となる。

「SlashCard」はオンラインショップや実店舗にて利用が可能だという。Visaの全加盟店で使えるとのこと。ユーザーが保有するメタマスク(Metamask)やファントム(Phantom)などのアンホステッドウォレット内のUSDCと同額相当の与信枠が付与される。カード決済後に使用した額がウォレットから自動で引き落とされる仕組みとなっている。店舗側にはクレカ決済同様、カード会社から現金が振り込まれるようだ。

同サービス提供においては、オリエントコーポレーション(オリコ)がBINスポンサーとして国際ブランドとの対応を担当、アイキタスがカード発行者として顧客管理およびシステム運営を担当、そしてスラッシュはプログラムマネージャーおよびSlashブランドの提供者として、「SlashCard」の開発・運営およびブランド提供を担当する。なおBINスポンサーシップとは、規制対象の金融機関(スポンサー)が、自社の銀行識別番号(BIN)を使用して、他の企業が自社の決済環境にアクセスできるようにする金融上の仕組みのことだ。

スラッシュは、暗号資産決済サービス「スラッシュペイメント(Slash Payment)」等の提供をするシンガポール企業。日本人起業家の佐藤伸介氏がCEOを務める。 

画像:iStocks/Priyanka-Naskar

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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