ChainlinkとMastercardが提携、カード保有者がオンチェーンで法定通貨から暗号資産を購入可能へ

Mastercard保有者がUniswapで暗号資産購入可能へ

分散型オラクルネットワーク提供のチェーンリンク(Chainlink)が、決済大手マスターカード(Mastercard)と提携したと6月24日に発表した。

今回の提携は、世界中の30億人以上のマスターカード保有者が大手分散型取引所(DEX)ユニスワップ(Uniswap)上で、法定通貨から暗号資産を直接購入できるようにする取り組みに向けたものだ。チェーンリンクは、カード保有者によるユニスワップへのアクセスを可能にし、その中でユニスワッププロトコルなどの流動性が活用されるという。

また、マスターカード保有者がDEXへアクセスするうえで複数の技術連携が行われるとのこと。マスターカード保有者は、スワッパーファイナンス(Swapper Finance)が提供するアプリケーションを通じて、DEXのエックススワップ(XSwap)を利用することになる。エックススワップは、ユニスワップなどの分散型取引所から流動性を調達し、オンチェーン上でのスワップを実行する役割を担うとのこと。

なおエックススワップは、チェーンリンクの標準規格に基づいて構築されたDEXであり、スワッパーファイナンスはこのエックススワップを活用するという。これにより、マスターカード保有者が法定通貨から暗号資産を購入する仕組みが構成されているとのこと。

さらに法定通貨から暗号資産への取引実行には、コンプライアンス準拠のカストディ(保管)およびトランザクションインフラを提供しているゼロキャッシュ(zerohash)が担当するという。ゼロキャッシュはスマートコントラクトを活用して、法定通貨から暗号資産への変換を可能にするとのこと。

またカード決済処理では、オンチェーン決済インフラを提供するシフトフォーペイメント(Shift4 Payments)が担うという。なお同社はスワッパーファイナンスおよびエックススワップと統合されているとのこと。これらが連携されることで、ユーザーは統合されたユーザー体験(UX)を通じて、規制に準拠した形で暗号資産を購入可能になるとのことだ。

参考:プレスリリース
画像:iStocks/Cemile-Bingol

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

シタデル・セキュリティーズ、トークン化証券とDeFiに取引所・証券会社規制の適用を提言。業界側から反発の声も

米大手マーケットメイカーのシタデル・セキュリティーズ(Citadel Securities)が、トークン化された米国株式を取り扱うDeFi(分散型金融)プロトコルに対しても、取引所およびブローカー・ディーラーとしての規制を適用すべきだとする意見書を米証券取引委員会(SEC)に12月2日に提出した