AIフュージョン、ビットコイン運用サービス「Bifrost」と提携

AIフュージョンが「Bifrost」と提携

東証スタンダード上場のAIフュージョンキャピタルグループおよび同社子会社のミライコインが、ビットコイン運用サービス「Bifrost(バイフロスト)」提供のPilab(パイラボ)と戦略的パートナシップを締結したと6月30日に発表した。

「Bifrost」は、EVMおよび非EVM環境の両方をサポートし、断片化された流動性を一ヶ所に集めて管理するクロスチェーン技術に特化したネットワークのBifrost Network(バイフロストネットワーク)を開発するプロジェクト。同プロジェクトでは、独自のクロスチェーンコミュニケーションプロトコル(CCCP)を活用し、ビットコインやEVM、non-EVMネットワークを接続。さらに、独自のオラクルやビットコイン中継プロトコル(BRP)を導入し、DApp(分散型アプリケーション)が複数のブロックチェーンで運営できる環境を提供している。

Bifrost Networkを活用した同プロジェクトの主力プロダクトは、ビットコインを預け入れることで収益化が可能なステーキングに近しい「BTCFi」サービスとのこと。

今回の提携によりAIフュージョンは、同社で開始が決定している保有暗号資産(仮想通貨)運用事業にて、「Bifrost」を利活用するという。また「Bifrost」のネットワークにおけるバリデーターにも参画するとのことだ。

AIフュージョンは今回の提携について、「今後暗号資産関連事業を積極展開していく上で、ビットコインなどの暗号資産を単に保有するのではなく、保有した暗号資産を用いた資産運用を展開していくこと、並びにWEB3の知見を豊富に要する体制が整備されたことを受け、ブロックチェーン事業への参入も本格化していくなかで、今回の戦略的パートナーシップに至りました」と述べている。

また同社は「(Bifrost Networkに)バリデーターとして参加し、実績を積むとともに知見・ノウハウを蓄積することで、将来的に第三者が保有するビットコインを預かる上での顧客獲得競争力になると考え、保有暗号資産運用事業における金融ソリューションの一つとして、パイラボ社が相応しいパートナーであると判断した」とも説明している。

AIフュージョンは今年3月より暗号資産への投資を開始。同社は現在までにビットコインに3億円を投資し、24.63449278BTCを取得している。また4月には、暗号資産への投資を目的に、新株予約権発行による資金調達を発表。一部の新株予約権が行使され、すでに10億円を調達済みであるという。

また6月17日には子会社ミライコインによる保有暗号資産(仮想通貨)運用事業の開始決定が発表されている。

発表によるとミライコインが行う保有暗号資産運用事業は、「自社保有ビットコインの追加購入、およびアルトコインの新規購入」、「ビットコインのレンディング、リステーキング等を活用した運用」、そして「アルトコインのステーキング、リステーキング、レンディングによる運用」とのことだ。

なお保有暗号資産運用事業の開始にあたり、国内暗号資産取引所OKJの元COOである八角大輔氏がミライコインへ入社している。

参考:AIフュージョンAIフュージョン2
画像:iStocks/LuckyStep48

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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