Phantom、独自LST「ファントム・ステークドSOL(PSOL)」リリース

Phantomが独自LSTリリース

暗号資産(仮想通貨)ウォレット「ファントム(Phantom)」独自のリキッドステーキングトークン(LST)「ファントム・ステークドSOL:Phantom Staked SOL(PSOL)」のローンチが5月15日に発表された。

LSTとは、リキッドステーキングという仕組みによって、ステーキングした際にロックしたトークンの代わりにミント(発行/鋳造)されるトークンだ。

通常ステーキングにおいては、トークンをプロトコルへ預けることにより報酬が得られるが、ステークしたトークンは一定期間ロックされるためすぐには動かせず、またアンステーク(ステーキングの解除)には時間がかかるため、市場全体の流動性を損なう可能性がある。

これに対しリキッドステーキングでは、ロックされた資産の所有権を示すトークン(LST)が発行され、ユーザーはこのLSTを使って取引やDeFiへの活用が可能となる。これにより、ステーキング報酬を得ながらも資産の流動性を維持できる点がリキッドステーキングの大きな特徴となっている。

今回ローンチされた「PSOL」は、「ファントム」上でソラナ(SOL)をステーキングすることで「PSOL」が発行されるようになっている。「PSOL」により流動性を維持しながらもSOLが報酬として獲得できる。

なお「あたらしい経済」編集部が実際に「ファントム」を確認したところ、現状でアプリ版には「PSOL」のリキッドステーキングは対応していなかった。しかしchrome拡張機能版では「PSOL」のリキッドステーキングは有効になっていた。

「PSOL」のリキッドステーキングを行うには、「ファントム」上で保有するSOLを押下し「SOLを獲得開始」を選択、そして「リキッドステーキング」からSOLをステークすることで「PSOL」が発行される流れとなる。

なお記事執筆時点での「PSOL」の時価総額は497万ドル。1日の取引量は392万ドルとのことだ。

「ファントム」では5月13日にレイヤー1ブロックチェーンのスイ(Sui)の正式対応を開始している。これにより同ネットワーク上でのUSDCやBLUE、SEND、LOFIなど様々なトークンが送受信および取引ができる他、スイ、ベース(Base)、イーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)間でのクロスチェーンスワップなどの機能も追加されている。 

参考:Phantom Staked SOL
画像:iStocks/royyimzy・dalebor・BSVIT

関連ニュース

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【12/4話題】イーサリアムのFusakaがメインネット実装完了、MUFGとプログマが日本初のトークン化投資信託を開発へなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored