Berachain、「Proof of Liquidity」稼働開始

BerachainがPoLを稼働開始

ベラチェーン(Berachain)の「Proof of Liquidity(PoL)」が3月24日に稼働を開始した。

「ベラチェーン」は、「コスモスSDK(Cosmos SDK)」で構築された、独自のコンセンサスアルゴリズム「PoL」を採用するEVM互換のレイヤー1ブロックチェーン。メインネットは2月6日にローンチされている。

「PoL」はイーサリアム(Ethereum)の「Proof of Stake(PoS)」とは違い、トークンを「流動性」にロックすることでブロック報酬が得られる仕組みとなっている。この「流動性」は「ベラチェーン」上のDeFi(分散型金融)エコシステムへも提供されるため、「PoL」 ではブロック報酬に加え、DEX(分散型取引所)などの流動性提供から得られるスワップ手数料などもリワードとして期待できる。

「ベラチェーン」では、ガス代の支払いに利用される「BERA」、ガバナンストークンである「BGT」、そしてネイティブステーブルコイン「HONEY」の3つのトークンを採用する3重トークンモデルが導入されている。

「PoL」が稼働開始したことで、現在37個の報酬金庫が稼働しており、これを介してエコシステム全体に「BGT」が分配されるとのこと。

なお報酬金庫とは、ユーザーが「PoL」対象資産をステークして「BGT」による報酬を受け取れるスマートコントラクトのこと。報酬金庫は、プロトコルが「PoL」を活用できるようにする重要なインフラストラクチャで、チームがユーザーに「BGT」のインセンティブを配布できるようにする。

なおプロトコルには複数の報酬金庫があり、それぞれにステークできる独自の「PoL」対象資産がある。例えば「ベラチェーン」のネイティブ分散型取引所(DEX)である「BEX」には、「BGT」を獲得する複数のプールがあり、それぞれに独自の報酬金庫と「PoL」対象資産があるとのことだ。

なお「PoL」の稼働開始の翌日、BERAトークンは14%上昇。記事執筆時点(3.28 8:00)、コインゲッコーでは時価総額ランキング97位、8.68ドルの値を付けている。

参考:ベラチェーン
画像:iStocks/mouu007

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
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