ソニーとスターテイルの「Soneium」、LINEミニアプリをグローバル展開へ

「Soneium」上にLINEのミニアプリが展開へ

Ethereum(イーサリアム)のレイヤー2ブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」上にLINEのミニアプリがグローバルに向けに展開されることが3月12日に発表された。

同ミニアプリの展開は、「Soneium」開発元のSony Block Solutions Labs(ソニーブロックソリューションラボ:Sony BSL)とLINEが連携し、行われるもの。

「Sleepagotchi LITE」、農業ゲーム「Farm Frens」、ゲームプラットフォーム「Moonveil」のミニゲーム「Moonveil – Puffy Match」、ソーシャル戦略RPG「Pocket Mob」の4タイトルが、今後数カ月以内に公開される予定とのこと。

なお「Sleepagotchi LITE」は、Telegram(テレグラム)のミニアプリとしてリリースされた際、わずか1カ月で100万ユーザーを獲得し、収益トップ10のアプリとしてランクインしたという。

また「Farm Frens」は、2024年にTelegramでトップランクのミニゲームとしてデビューし、これまでに1,000万ドル(約14.8億円)以上の資金を調達しているという。

なおLINE MINI App開発者は、コミュニティ構築、戦略的マーケティング、IPコラボレーションを組み合わせた「Soneium」のサポートが受けられるとのこと。

Sony BSLは今回の「Soneium」へのミニアプリ展開について「すでに約2億人のアクティブユーザーがLINEを利用しており、そのミニアプリをSoneiumエコシステムに統合することで、ユーザーエクスペリエンスが向上し、よりスムーズでスケーラブルでアクセスしやすいブロックチェーンインタラクションが実現します」とブログにて述べている。

Sony BSLは、ソニーグループとStartale Group(スターテイルグループ)による合弁会社。スターテイルグループは、アスター財団(Astar Foundation)やWeb3財団(Web3 Foundation)、その他のプロジェクトや大企業との協業を通して、マルチチェーン対応のアプリケーションやインフラを開発するweb3テック企業。同社CEOの渡辺創太氏は、日本発のパブリックブロックチェーン「アスターネットワーク(Astar Network)」のファウンダーでもある。

なお「Soneium」はオプティミズム財団(Optimism Foundation)開発の「OPスタック(OP Stack)」により構築されている。ちなみに「OPスタック」は、スケーリング技術「ロールアップ」のひとつである「オプティミスティックロールアップ(Optimistic Rollups)」を採用した独自のレイヤー2ブロックチェーンを立ち上げられるソフトウェアのことだ。 

参考:ソニューム
画像:iStocks/greenbutterfly

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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