SECが暗号資産の規制整備に向け専門チーム、業界締め付け方針転換へ

暗号資産の規制整備に向けSECに専門チーム設立

米証券取引委員会(SEC)の新執行部が、暗号資産(仮想通貨)の規制体系を整備するための専門チーム(タスクフォース)を立ち上げたと1月21日に発表した。

同専門チームは、業界の長年の支持者でクリプト・ママと呼ばれる共和党委員のヘスター・ピアース(Hester Peirce)氏が率いる。

ジョー・バイデン(Joe Biden)前政権下でSECは、暗号資産業界への締め付けを強化し、コインベース(Coinbase)やクラーケン(Kraken)といった業者をルール違反で提訴。業界からは、証券法に基づいたSECの監督の仕組みが不透明で、暗号資産独自のルールを確立すべきだとの不満がくすぶっていた。

こうした中でドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は、バイデン前政権の方針を転換すると約束している。

トランプ氏からSEC委員長代行に指名された共和党委員のマーク・ウエダ(Mark Uyeda)氏の事務局は「専門チームは、SECがはっきりした規制の線引きをして、登録に向けた現実的な道筋を提供し、妥当な情報開示の枠組みを策定するとともに、法的執行の資源を配備するのを手助けすることに注力する」とコメントした。

SECによると、専門チームは議会が暗号資産関連法制を策定するのを支援し、商品先物取引委員会(CFTC)など他の連邦機関や州、外国機関との調整に関与する役割も担うという。 

クラーケン幹部はロイターに「過去の時代の執行方法による規制を終わらせ、本当の政策的解決に向かう重要な第一歩に私たちは勇気付けられた。規制面での明確性確立のために私たちが政策への働きかけを加速させることを楽しみにしている」と述べた。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
SECが暗号資産規制整備に向け専門チーム、業界締め付け方針転換へ

参考:SEC
 画像:Reuters

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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