チリーズ「Socios[.]com」がMiCA準拠でEU全域展開へ、ムーンペイら4社も

Socios.comがMiCA準拠でEU展開へ

ファンエンゲージメントプラットフォーム「ソシオスドットコム(Socios.com)」が、マルタ金融サービス庁(MFSA)から完全な規制認可を取得し、EU(欧州連合)全域で「暗号資産(仮想通貨)市場規制法(MiCA)」に準拠した事業展開が可能となった。「ソシオスドットコム」を運営するチリーズ(Chiliz)が1月6日発表した。

今回「ソシオスドットコム」が取得したのは、マルタの仮想金融資産法(VFAA)に基づくクラス3ライセンスとのこと。このライセンスは、仮想金融資産(VFA)サービスを提供するための認可だという。これにより「ソシオスドットコム」は、規制されたVFAサービスプロバイダーとして、暗号資産の販売などを合法的に展開することが可能になったという。

また、昨年12月30日には、暗号資産決済プロバイダー「ムーンペイ(MoonPay)」、デジタル資産管理会社「ビットステート(BitStaete)」、ビットコインおよびライトニングネットワークを活用したゲーミングプラットフォーム「ゼベディー(Zebedee)」、流動性プロバイダーおよびプライムブローカー「ヒドゥンロードパートナーズ(Hidden Road Partners)」の4社が、オランダ金融市場庁(AFM)より暗号資産サービスプロバイダー(CASP)として承認されている。

これら4社は、オランダ中央銀行(DNB)に登録されているCASPとして、「MiCA」に準拠した事業展開が可能とのこと。

ちなみに、「MiCA」は昨年12月30日にEU全域で全面施行された、暗号資産の規制枠組みである。EU加盟国は、「MiCA」の採用期日である12月30日に向けて準備を進めていたが、一部の加盟国では、規制の実施が遅れているようだ。

参考:チリーズAFM
画像:iStock/mixmagic

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

米DTCC子会社DTC、SECからノーアクションレター取得。規制下のトークン化サービス検証へ

米国の金融市場インフラを担うデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation:DTCC)が、子会社であるデポジトリー・トラスト・カンパニー(Depository Trust Company:DTC)について、米証券取引委員会(SEC)の取引市場部門スタッフからノーアクションレターを取得したと12月11日に発表した

スーパーステートがトークン化株式の直接発行プログラム公開、ソラナとイーサリアムに対応

金融テクノロジー企業のスーパーステート(Superstate)は、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)のブロックチェーン上でトークン化された株式を、米SEC(証券取引委員会)登録の公開企業(上場企業を含む)が直接発行できる新プログラム「ダイレクト・イシュアンス・プログラム(Direct Issuance Programs)」を12月10日に発表した