オアシスがArbitrumと提携、「アービトラムオービット」でOasysのL2構築可能に

オアシスがArbitrumと提携

ゲーム特化ブロックチェーンの「オアシス(Oasys)」開発元のオアシスが、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2のアービトラム(Arbitrum)との提携を9月25日発表した。

この提携により、レイヤー2およびレイヤー3スケーリングソリューションである「アービトラムオービット(Arbitrum Orbit)」実装の「オアシス」のレイヤー2「バース(Verse)」を、「オアシス」のレイヤー1である「オアシスハブ(Oasys Hub)」で受け入れ可能となるという。これにより「オアシス」は、アービトラム経済圏とのブリッジによる流動性向上が期待できるとのことだ。

「アービトラムオービット」は、イーサリアム(Ethereum)のL2ネットワークであるアービトラム(Arbitrum)を開発するオフチェーンラボ(Offchain Labs)提供のブロックチェーン構築用ツールキットだ。これまで同ツールではイーサリアムのL2・L3の構築がメインだったが、今回の提携によりオアシスのL2構築が可能となり、イーサリアムL1以外で初めて「アービトラムオービット」の技術が活用される事例となった。

オアシスは、「『アービトラムオービット』実装の『バース』受け入れにより、事業者にとって『バース』構築の選択肢が増えるとともに、『アービトラムオービット』上に構築されるDapps(分散型アプリケーション)を通じ、エコシステム間のブリッジが実現されます。この連携は、OASトークンの流動性を高めるだけでなく、オアシスとアービトラムのエコシステム間のシナジーを強化します」と述べている。

また今回の対応により「(アービトラムオービットによる)この高度なスケーリングソリューションは、高い処理能力、低い決済手数料、シームレスな相互運用性を提供し、UXに優れたブロックチェーンゲームの開発を可能にします」とオアシスは説明している。

発表によると「オアシス」の「バース」である「アプリシングバース(Uprising Verse)」が、同スキームを活用した最初のユースケースとしてローンチを予定しているとのこと。「アプリシングバース」は、初のマルチチェーンネイティブイールドを導入するゲーミングブロックチェーンとして注目を集めているとのことだ。

オアシスは8月、「オアシス」のネイティブトークンOASの流動性向上やエコシステム強化に向け、SBIホールディングス(HD)との戦略的業務提携および同社からの資金調達実施を発表している。またオアシスは今月9月に、韓国の大手通信企業SKテレコム(SK Telecom)の子会社SKプラネット(SK Planet)と提携。SKプラネット提供のWeb3ウォレット「UPTN Station」の「オアシス」チェーン対応と、SKプラネットが提供するポイントサービス「OK Cashbag」が「オアシス」経済圏に接続されることを発表している。

参考:オアシス
画像:iStocks/metamorworks・Lidiia-Moor

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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