OasysがCelerと連携で「USDC」のネイティブ対応へ

OasysがCelerとの連携を発表

ゲーム特化型ブロックチェーン「Oasys(オアシス)」が、ネイティブ型USDC対応を目指し、レイヤー2スケーリングソリューション「Celer Network(セラーネットワーク)」との連携開始を7月3日に発表した。

この連携に際して、同ブロックチェーンではUSDCの発行を行う「Circle(サークル)」社が定める標準規格の「Bridged USDC Standard」を採用したブリッジ型のUSDCのサポートが開始された。

この標準規格は、ネイティブ版のUSDCのサポートが「Circle」によって決定された時に既存のブリッジ版のUSDCからシームレスに移行を可能にするために開発されたものだ。同規格を採用したUSDCはネイティブ版に移行が可能であるため、これまで起きていた同じブロックチェーンに2種類以上のUSDCが存在するという問題や流動性の分散といった問題の解決が期待されている。

なお「Oasys」ではすでに同規格に基づかないUSDCが発行されており、今後このUSDCは「Legacy Bridged USDC」として扱われる。このUSDCを持つユーザーはスワップやブリッジを介することで新しいUSDCへと変換することが可能だ。

ネイティブ型のUSDCとは「Circle」が公式に発行するUSDCであり、常に米ドルと1対1で償還可能であるため、価格がドルと乖離してしまうディペグが起こる可能性が低いという特徴がある。

また、ブリッジに転送元のブロックチェーン上のUSDCをバーンして転送先のブロックチェーンでミントする「バーンミント方式」を採用したクロスチェーン通信プロトコルである「CCTP」の利用も可能になる。

関連ニュース

参考:オアシスリリース
images:iStock/metamorworks

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【12/15話題】リップルやサークルらが連邦信託銀行の条件付承認、SECの個人投資家向け暗号資産カストディ解説資料など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

米DTCC子会社DTC、SECからノーアクションレター取得。規制下のトークン化サービス検証へ

米国の金融市場インフラを担うデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation:DTCC)が、子会社であるデポジトリー・トラスト・カンパニー(Depository Trust Company:DTC)について、米証券取引委員会(SEC)の取引市場部門スタッフからノーアクションレターを取得したと12月11日に発表した