米デジタル資産運用企業がイーサリアムからテゾスへプラットフォームを移行

米デジタル資産運用企業がイーサリアムからテゾスへプラットフォームを移行

米テキサス州のデジタル資産関連企業であるVertaloがテゾス(Tezos)をデフォルトのブロックチェーンに変更し、実装していくことを発表。TQ Tezosと共同で行っていく。

今後、Vertaloプラットフォームは、Tezosと互換性のあるスマートコントラクトを使用して、SECに準拠した形で、REG D V-Tokenセキュリティトークンを推奨および生成していく。これまでVertaloはイーサリアムのERC-20トークンを活用してきた。変更に伴い、ERC-20トークンをTezos形式のスマートコントラクトに移行していく。

VertaloのCEO Dave Hendricks(デイブ・ヘンドリックス)氏は「Vertaloは現在、プラットフォーム上に18顧客存在しています。我々は、いまデジタル証券を発行し、ブローカーディーラー、発行者、カストディアン、および取引所のデータを管理しています。また、スタートアップの上限テーブルを管理し、スタートアップがREG D Vトークンで会社の株式をトークン化できるようにしています」とコメント。

さらに同氏は「Tezosを選択した理由は、スマートコントラクト機能が複数のプログラミング言語で利用できるためです。そして、Tezosの1秒あたりのトランザクション率、参加者の安定したネットワーク、堅牢な担保の機会があります。さらに、Tezosセキュリティトークンを介して管理される不動産ファンドは、Vertaloおよびその他のセキュリティトークンプラットフォームが注目している不動産投資信託のような投資で伝統的なペイメント方法が選ばれながらも、資産担保付き配当に対して、ステークベースでの配当も支払うことができるようになります」とコメント。

TQ Tezosは、 Tezosベースのソリューションを構築するテクノロジー企業として、成長しているデジタル証券分野の多数のマーケットリーダーと協力し、Vertaloプラットフォームと同様に計画から実装までに必要な課題とリソースをプロジェクトに共有していく。

編集部のコメント

Tezosは、OCamlという関数型のプログラミング言語で書かれたパブリックブロックチェーンす。スマートコントラクトは、Michelsonで書かれています。また、TezosはLiquid Proof-of-Stake(LPoS)という独自のコンセンサスアルゴリズムを採用しています。

現在、TezosはStaking As A Serviceとして利用されていることが多いです。特に取引所でのサービス提供が多く、コインベース、バイナンス、クラーケンなどが提供しています。今回のVertaloのように一刻も早く、セキュリティートークンの第一人者となっていきたい企業にとっては、Ethereum2.0を待ちきれなく、Tezosのようなプラットフォームに移行するケースが増えていくのかもしれません。

他にもセキュリティートークンプラットフォームのPolymathはEthereumからSubstrateへ移行しました。実際に、Substrateを開発・運用しているParity TechnologiesはEthereumクライアントの主開発から離れています。

https://www.neweconomy.jp/posts/37460

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:dalebor)

 

 

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あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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