暗号資産決済「スラッシュ」の独自トークン「SVL」、海外取引所Bybitに上場へ

スラッシュの「SVL」がBybitに上場へ

スラッシュビジョンラボ(Slash Vision Labs)のガバナンストークン「Slash Vision Labs token(SVL)」が、海外暗号資産(仮想通貨)取引所バイビット(Bybit)へ上場する予定だ。スラッシュフィンテックリミテッド(Slash Fintech Limited)が、4月22日発表した。

スラッシュによると「SVL」は、4月22日19:00(日本時間)にバイビット運営の「Bybit Web3」でIDOが実施されるとのこと。その後29日19:00から同取引所にUSDTとのペア取引にて現物上場するとのことだ。

ちなみに本来IDOとは、分散型取引所(DEX)を介して暗号資産を販売し、資金調達をする方法だ。ただし「Bybit Web3」でのIDOでは、バイビットのアカウントを保有するユーザーが同サービスへ応募を行い、スマートコントラクトを使用した抽選により対象のトークンの割当が得られる形式となっている。

今回の「Bybit Web3」でのIDO参加者は、「SVL」が発行されるマントルネットワーク(Mantle Network)上で300USDCを保有し、登録期間終了までにIDOへの参加登録を行う必要がある。

そして参加登録者が300USDCを保有していることの確認としてスナップショットが実施される。このイベントは3日間実施され、期間中1日最大3回実施されるスナップショットすべてにおいて300USDCの保有を維持する必要がある。

その後29日に抽選が実施され、当選者にはチケットが配布される。そのチケット保有者は1チケットあたりの償還額に基づいたUSDCを対象トークンの販売価格分と交換が可能になる。ただし引き換え時にガス代(トランザクション手数料)はかかる。

今回の「Bybit Web3」に割り当てられた「SVL」は合計で26,315,789SVL。1SVLが0.0019ドルになるようで、合計で割当される「SVL」は50,000USDTになるようだ。

また1チケットあたりの償還額は100ドルで合計500チケットが用意される。なお記事執筆時点(4/23 12:30)で「SVL」のIDO参加者は12,031となっている。

スラッシュでは、暗号資産決済サービス「スラッシュペイメント(Slash Payment)」やNFTに暗号資産の預入と引出ができるサービス「Slash Vaults(スラッシュボールト)」等を提供している。

なお注意点として、バイビットは昨年3月に金融庁より「インターネットを通じて、日本居住者を相手方として、暗号資産交換業を行っている」と警告された暗号資産取引所であり、日本において交換業ライセンスを取得していないことを伝えておく。

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参考:バイビット
images:iStock/dalebor・Ninja-Studio

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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