TRONとHTXのジャスティン・サン、ビットコインL2へのロードマップ発表

ジャスティン・サンがビットコインL2へのロードマップを発表

ジャスティン・サン(Justin Sun)氏が、トロン・ブロックチェーン(TRON Blockchain)とビットコイン(Bitcoin)L2の統合に向けたロードマップを同氏のXアカウントから2月15日に発表した。

サン氏は中国の起業家で、トロン・ブロックチェーンやビットトレント(BitTorrent)の創業者兼暗号資産(仮想通貨)取引所HTXの実質的なオーナーとして知られている。 ・同氏の発表したロードマップは3段階に分かれている。

第1段階となる「ステージα」では、トロン・ブロックチェーンとビットコイン間のクロスチェーン接続の強化に重点を置き、トロン・ブロックチェーンとビットコインネットワーク間で移転および交換が可能なトークンを増やしていくとのこと。

第2段階の「ステージβ」では、ビットコインL2エコシステムの成長に向けていくつかのビットコイン・レイヤー2のプロトコルと戦略的パートナーシップを結ぶ予定だという。

さらに第3段階にあたる「ステージγ」では、高速かつ低コストのプルーフ・オブ・ステーク(PoS)システムに、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)システムと未消費取引出力(UTXO)モデルの高いセキュリティを融合することを目的に、トロン・ブロックチェーンとビットコインネットワーク、さらにはビットトレントチェーン(BitTorrent Chain)を統合するとのこと。

この一連の流れにより、主要ステーブルコインをはじめとしたさまざまなトークンをビットコインネットワークに統合し、更に分散化させることが最終的な目標とのことだ。

トロン・ブロックチェーンは、ジャスティン・サン氏が創設したトロン財団(Tron Foundation)によって開発されたブロックチェーン。コンセンサスにはPoSシステムが使用されており、ガス代としてはネイティブトークンの「TRON」が使用されている。 

関連ニュース

images:iStocks/Wirestock

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【4/26話題】コンセンシスがETH規制でSECを提訴、米国政府マネーファンドがP2Pで転送可能になど

米コンセンシス、イーサリアム(ETH)規制めぐり米SECを提訴、フランクリン・テンプルトン、「米国政府マネーファンド」をP2Pで転送可能に、オーケーコインジャパンにオプティミズム(OP)上場へ、国内3例目、米決済ストライプ、「USDC支払い」今夏から導入へ、Fireblocks、機関向けのDeFiセキュリティ機能を拡張、アーサーヘイズ、ビットコインの強気相場続くと予想、コスモス「IBC」でトークン無限発行のバグ修正、アシメトリックリサーチ報告、ビットコインの改善提案「BIP420」公開、スマコン追加やゼロ知識証明など実装に向け、エルサルバドル、公式デジタルウォレット「Chivo」のソースコード流出、米SEC、テラフォームラボと創業者に約53億ドルの支払い命じる