バイナンスがアブダビでのライセンス申請を取り下げ、米政府との和解とは無関係と強調

米政府との和解とは無関係

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、アブダビでの集団投資ファンド運営ライセンスの申請を取り下げた。ロイターをはじめ、各社が12月7日報じている。

UAE(アラブ首長国連邦)の金融規制当局であるアブダビ・グローバル・マーケット(Abu Dhabi Global Market:ADGM)のWebサイトによれば、バイナンスのUAE法人であるBVインベストメント・マネジメント(BV Investment Management)による申請は11月7日に取り下げられている。

バイナンスの広報担当者はロイターに対し、申請を取りやめた理由を、世界的なライセンスニーズを考慮した結果、必要ないと判断したためと述べている。

また広報担当者は、今回のライセンス取り下げと、バイナンスの米国政府との和解は、無関係であることを強調したという。

バイナンスホールディングスは11月、43億ドル以上の罰金支払いに合意し、米国のアンチマネーロンダリング法と制裁法違反を認めた。同社前CEOのチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao:CZ)氏も有罪を認めており、また連邦ガイドラインで最高18か月の実刑判決に直面し、同氏はその刑期まで上訴しないことに同意している。

なお同氏の判決公判は来年2024年2月23日に予定されているが、それまでCZ氏は居住するUAEへ帰国することは許されていない。

ADGMは、2018年に世界初の暗号資産規制フレームワークを導入したUAEの首都にある国際金融センターだ。暗号資産活動における主要なグローバルハブ及びビジネスプラットフォームとしての地位を確立しているという。なおADGMに登録された金融サービス事業者は、アブダビ金融サービス規制当局(The Financial Services Regulatory Authority:FSRA)が定める特定の義務を果たす必要がある。

関連ニュース

参考:報道ADGM
images:iStocks/Jag_cz・Ninja-Studio

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

合わせて読みたい記事

【5/2話題】ビットコインが下落、米検察がブロック捜査、レイヤーゼロがスナショなど

ビットコインが6%近く下落、FOMC控え 最高値から22%安、米連邦検察、米決済ブロックの社内業務を調査=報道、レイヤーゼロがスナップショット実施、エアドロ間近か、テザー社、Q1が過去最高益45億ドル超に、純資産額も初公表、米セキュリタイズがブラックロックらから4700万ドル調達。サークル、アプトスラボ、パクソスも参加、HashKey DX・リップル・SBI Ripple Asiaが提携、法人向けの「XRP Ledger」の日本市場導入で、「スイ(SUI)」のミステンラボ、グーグルクラウドと提携、親クリプト派マクヘンリー米下院議員、SECのイーサリアム調査を非難、ストライプで「AVAX」の購入が可能に、アバランチとコアウォレットに統合で、ユニスワップウォレットに「Robinhood Connect」統合、ロビンフッド内の資金で暗号資産購入可能に、イーサリアムL2「Scroll」がアップグレード実施、EIP-4844に対応、クリプトヴィレッジのLocal DAO、旧山古志に続き「長野県天龍峡」と「宮崎県椎葉村」を選定。「Nishikigoi NFT」保有者の投票で決定へ

ユニスワップウォレットに「Robinhood Connect」統合、ロビンフッド内の資金で暗号資産購入可能に

「ユニスワップ(Uniswap)」のモバイルアプリ「ユニスワップウォレット(Uniswap Wallet)」にオンランプ機能「ロビンフッドコネクト(Robinhood Connect)」が統合され、同アプリではロビンフッド内の資金で暗号資産(仮想通貨)の購入が可能となった。このことはユニスワップが4月29日発表した