米判事、バイナンス前CEOの有罪答弁を受理、UAEへの帰国は保留

判決は2月に

大手暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンス(Binance)と米政府の裁判を担当するリチャード・ジョーンズ(Richard Jones)連邦地裁判事は、バイナンスの前CEOで創業者のチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao:CZ)氏の有罪答弁を12月6日受け入れた。シアトルのワシントン西部地区連邦地方裁判所に提出された裁判書類により明らかとなった。

これによりCZ氏へは、指示された量刑のために法廷に出頭する義務が課せられることとなった。

CZ氏は、バイナンスが効果的なマネーロンダリング防止プログラムを保てない原因を故意に作ったとして有罪を認めた後、11月23日にバイナンスのCEOを辞任。またCZ氏は11月29日、バイナンスUS(Binance.US)の会長職も退いている。

バイナンスは司法取引の一環として、43億ドル(約6,417億円)以上を支払うことに同意。CZ氏は、米商品先物取引委員会(CFTC)に1億5000万ドル(約223.8億円)の違約金を支払うことに同意した。

CZ氏は2024年2月23日に判決を受けることになっており、最高で18カ月の禁固刑に処される可能性がある。

またCZ氏は1億7500万ドル(約261.1億円)の保釈金を払ったことで現在保釈されているが、判決を受けるまで家族の待つアラブ首長国連邦(UAE)に戻る許可は保留された。

これは米司法省(DOJ)が、UAEと犯罪人引き渡し条約を結んでいないことや、CZ氏が巨額の資産を持つ億万長者であることを考慮し、同氏が判決を受けるために米国に戻らないことを選択した場合、同氏の帰国を確保できない可能性があることを理由に、同氏の米国滞在命令をジョーンズ判事に訴えたためである。

今回ジョーンズ判事は、CZ氏の帰国について検討していないため、CZ氏のUAEへの帰国は引き続き保留された状態だ。

バイナンスの新CEO

バイナンスの新CEOには、リチャード・テン(Richard Teng)氏が就任している。

テン氏は30年以上の金融サービスと規制に関する経験を持ち、バイナンスで地域市場部門のグローバルリーダーを務めてきた人物。同氏は、今後バイナンスにおいて規制対応への強化を掲げており、また、世界の政策立案者とコミュニケーションを取りながら、Web3の成長促進や規制改革を協力な方法で推進していくと宣言している。

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参考:報道裁判資料
image:Reuters

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髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

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同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
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