バイナンス元CEOに米国滞在命令、UAEへの帰国許可は却下

CZ氏に米国滞在命令下る

大手暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンス(Binance)の元最高経営責任者で創業者のチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao:CZ)氏は判決を待つ間、米国にとどまることになりそうだ。11月27日の裁判命令にて明らかとなった。

リチャード・ジョーンズ(Richard Jones)連邦地裁判事によって下された裁判命令によれば、CZ氏が判決を受けるまでアラブ首長国連邦(UAE)に戻ることを許可したブライアン・A・ツチダ(Brian Tsuchida)判事の決定を見直すことが決まったとのこと。

これによりCZ氏はワシントン州西部地区連邦地裁が政府の再審査申し立てを解決するまで、同氏の判決保留中にアラブ首長国連邦へ帰国する許可は保留されることとなった。

ブライアン・A・ツチダ判事は11月23日、CZ氏が「逃亡する危険はない」として、1億7500万ドル(約261.1億円)の保釈保証金と引き換えに判決前にUAEへ帰国することを許可していた。

その後米司法省(DOJ)は、UAEと犯罪人引き渡し条約を結んでいないこと、CZ氏が巨額の資産を持つ億万長者であることを考慮し、同氏が判決を受けるために米国に戻らないことを選択した場合、同氏の帰国を確保できない可能性があることを理由に、この判決を11月27日までに取り下げるよう、ジョーンズ判事に訴えていた。

UAEとカナダの国籍を持つCZ氏は、バイナンスが効果的なマネーロンダリング防止プログラムを保てない原因を故意に作ったとして有罪を認めた後、11月23日にバイナンスのCEOを辞任している。

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参考:裁判命令
images:Reuters

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

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