米SEC、グレイスケールの現物イーサリアムETFの承認判断を延期

45日間の延期へ

米証券取引委員会(SEC)が、暗号資産(仮想通貨)運用会社グレイスケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)申請中のイーサリアム(Ethereum)の現物によるETF(上場投資信託)について、承認判断を延期すると12月5日発表した。SECは承認判断を1月25日まで45日間延長するとのことだ。

グレイスケールは10月、同社が運用するイーサリアム投資信託「グレイースケール・イーサリアム・トラスト(ETHE)」を現物イーサリアムETFに転換するための申請書「フォーム19b-4」をSECへ提出していた。

SECは承認判断の延期について「規則変更案およびそこで提起された問題を検討するための十分な時間を確保するため、規則変更案について措置を講じる期間をより長く指定することが適切であると判断した」と述べている。

他社動向

なお他社の現物イーサリアムETF申請の動きとしては、米資産運用会社ブラックロック(BlackRock)が11月15日、現物イーサリアムETFである「iシェアーズ・イーサリアム・トラスト(iShares Ethereum Trust)」の登録申請書類「フォームS-1」をSECへ提出している。

11月17日には米大手資産運用会社フィデリティ(Fidelity)が、シーボーグローバルマーケット(Cboe Global Markets Inc)を通じて現物イーサリアムETFの申請を行っている。

またSECが暗号資産運用会社ヴァルキリーインベストメント(Valkyrie Investments)によるイーサリアム先物ETFを承認したことを、フォックスビジネス(FOX Business)が9月28日報じている。

このETFは、ヴァルキリーが既に運用しているビットコインの先物に投資する「Valkyrie Bitcoin Strategy ETF(BTF)」に、イーサリアムの先物への投資が加えられたものであった。

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参考:SEC
image:iStocks/Foryou13

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

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同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
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