フィリピンSECがバイナンスの未登録運営を警告、アクセス遮断へ

フィリピンSECがバイナンスのアクセス遮断へ

フィリピンの証券取引委員会(SEC)が、世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)へのアクセスを遮断する手続きを開始した。フィリピンSECは11月28日、バイナンスが証券や投資商品の販売または提供について未登録であることを国民に対し、警告を発している。

SECによると、バイナンスはフィリピンで登録された法人ではなく、必要なライセンスもなく、あらゆる形態の証券を販売または提供する権限もないまま運営されていたという。

フィリピンSECは声明で、11月28日に警告を発してから3ヶ月以内にフィリピンでのバイナンスのアクセスを停止すると述べた。この期間は、同国ユーザーが同取引所から投資ポジションや資産を引き上げる時間を与えるためであるという。

またフィリピンSECは、アルファベット(Alphabet)傘下のグーグル(Google)やフェイスブック(Facebook)の親会社メタ(Meta)に対し、フィリピンにおけるバイナンスのオンライン広告を禁止するよう要請したとのこと。同プラットフォームを経由し、投資するよう人々を説得したり、投資商品の販売を行う者に対し、刑事責任を問う可能性があるとSECは警告した。

バイナンスの前CEOであるチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao:CZ)氏は22日、同取引所の米国でのマネーロンダリング防止法違反を認め、CEOを辞任した。

バイナンスは米国当局との和解のため、合計で約43億ドル(約6,370億円)の罰金を支払うことになっている。

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※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Philippines’ SEC to block access to world’s largest crypto exchange Binance
Reporting by Karen Lema and Mikhail Flores; Editing by Jan Harvey
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
images:Reuters

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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