CoinGecko、NFT情報提供の「Zash」を買収

CoinGeckoが初の企業買収

暗号資産(仮想通貨)の価格等の情報を提供するクリプトデータアグリゲーターのコインゲッコーが、NFT情報におけるインフラおよびインテリジェンス機能を提供するザッシュ(Zash)を買収したことを11月22日発表した。買収額については非公開。なおコインゲッコーとしては、今回が初の企業買収になるという。

今回の買収によりコインゲッコーは、現在提供している暗号資産の情報と共にNFTに関する情報を、1つの統合サービスでシームレスに提供するとしている。これにあたり同社は2024年第2四半期までに、現在のクリプトデータAPIに新しいエンドポイントを組み込む予定であるとのこと。

具体的には、イーサリアム(Ethereum)、ポリゴン(Polygon)、バイナンススマートチェーン(Binance Smart Chain)、ビットコインオーディナルズ(Bitcoin Ordinals)、ソラナ(Solana)におけるエンタープライズグレードのインデックス付きNFTデータの他、NFTメタデータと過去の取引、Blur(ブラー)のブレンド(Blend)・X2Y2・NFTfiにおけるNFT貸出データのインデックス化、イーサリアム主要コレクションのウォッシュトレード検出があるという。

なおウォッシュトレードとは、売買の意志が無いトレーダーが同一の資産を自身で売り買いし、偽の取引量を生み出す市場操作のことである。

またその他にもザッシュのNFTデータインフラが、コインゲッコーのNFTフロア価格のトラッカーに段階的に組み込まれる予定とのことだ。

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参考:コインゲッコーザッシュ
images:iStocks/ivanmollov・Pict-Rider

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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