野村証券らのコマイヌ、英国で暗号資産事業者の登録完了

コマイヌが英国で暗号資産事業者の登録完了

機関投資家向けにデジタルアセットのカストディサービスを提供するコマイヌ(Komainu Holdings)が、英国の金融規制当局FCA(Financial Conduct Authority)よりカストディアンウォレットプロバイダーとしての登録承認を受けたことを10月6日発表した。

これによりコマイヌは、機関投資家向けのデジタルアセット担保管理サービス「コマイヌコネクト(Komainu Connect)」を通じ、 FCAによるAML(アンチマネーロンダリング)規則に準拠した暗号資産保管サービスの提供が可能になったとのこと。

なおコマイヌによる英国での暗号資産保管サービスの提供は、MLR(マネーロンダリングレギュレーションズ 2017 )ライセンスに基づいており、FCAの規制対象となる英国内の銀行やブローカー、投資会社、決済サービスプロパイダーらと同じレベルでAML/CFT(テロ資金供与対策)基準に準拠している。

なお「コマイヌコネクト」では、デジタル資産を、オンチェーンで検証可能な独立したカストディに保管したまま担保とすることができる。また、カストディに保管された資産で24時間365日取引を行うことが可能だ。

コマイヌについて

コマイヌは、野村證券、デジタル資産管理会社CoinShares(コインシェアーズ)、デジタル資産セキュリティ会社Ledger(レジャー)の3社によって2018年に設立されたジョイントベンチャー(JV)だ。機関投資家向けの暗号資産カストディ事業は2020年6月から開始している。日本企業からは野村総合研究所(NRI)やクリプトガレージが出資している。

最近では今年8月にドバイ首長国の規制当局であるドバイ暗号資産規制機関(Dubai Virtual Asset Regulatory Authority:VARA)から運用ライセンスを取得している。

また今年4月には、機関投資家向けのデジタルアセット担保管理サービス「コマイヌコネクト(Komainu Connect)」の提供や、イーサリアム(Ethereum)メインネットの大型アップグレード「シャペラ(Shapella:Shanghai/Capella)」が行われるのに合わせ、ステーキングソリューションを提供することも発表している。

関連ニュース

参考:コマイヌ
images:iStocks/Marlon-Trottmann

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【12/16話題】SBIとスターテイルの円ステーブルコイン開発、リップルRLUSDのイーサL2対応、メタマスクのBTCサポートなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

ビットワイズ、「ハイパーリキッド(HYPE)」現物ETFをSECに再申請、ステーキング対応を明記

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ・アセット・マネジメント(Bitwise Asset Management:以下、ビットワイズ)が、暗号資産ハイパーリキッド(HYPE)の現物ETF(上場投資信託)の登録届出書「S-1申請書(Form S-1)」の修正版を、米SEC(証券取引委員会)へ12月15日付で提出した

JPモルガン、初のトークン化MMF「MONY」をイーサリアム上で提供開始

米金融大手JPモルガンの資産運用部門であるJPモルガン・アセット・マネジメント(J.P. Morgan Asset Management)が、同社初となるトークン化マネー・マーケット・ファンド「マイ・オンチェーン・ネット・イールド・ファンド(My OnChain Net Yield Fund:MONY)」の提供を開始したと12月15日に発表した