STEPN運営ファインドサトシラボ、web3ソーシャルゲーム「GasHero」リリースへ

Find Satoshi LabがGasHeroリリースへ

Move-and-Earn(動いて稼ぐ)web3ゲーム「ステップン(STEPN)」を運営するファインドサトシラボ(Find Satoshi Lab Limited)が、初のweb3ソーシャルゲーム「ガスヒーロー(GasHero)」を7月10日発表した。

「ガスヒーロー」は、ユーザーが「ガスヒーロー」NFTを収集し、名声、富、権力を求めて戦うマルチプレイヤーゲームとのこと。このゲームは、AIによって滅亡された世界である2084年が舞台となっており、人類を救う為に誕生したガスヒーローが、世界秩序の回復に向けて戦うストーリーだという。

この「ガスヒーロー」では、コミュニティ投票などの取り組みを通じて分散化が体現されており、プレイヤー間で使用されるゲーム内通貨としては「ステップン」のガバナンストークン「GMT(グリーンメタバーストークン)」が利用されるとのことだ。

なお「GMT」は、ソラナ(Solana)のSPL規格、BNBのBEP-20規格、イーサリアム(Ethereum)のERC-20規格のトークンとしてそれぞれのブロックチェーン上で発行されているが、「ガスヒーロー」で使用される「GMT」の発行元については、現在未定となっている。

「ガスヒーロー」のマップ構造や戦闘ルール、パワー要素などといったゲーム内トピックについては、今後数か月にわたって7部構成でリリースされるとのこと。

また「ガスヒーロー」では、960個の「ジェネシスヒーローズ」NFTをデザインするUGC (User Generated Contents)コンテストが開催されるという。なお作品の応募期間は今月10日00:00(UTC)から8月8日23:59(UTC)となっている。

このコンテストの賞金には、総額約200万GMT(約6,200万円)が用意されており、「ジェネシスヒーローズ」NFTのデザインが採用されたクリエイターには、2%の継続的なロイヤリティが支払われるとのことだ。

STEPNとは

STEPNは、web3系フィットネスゲームの代表作。ピーク時のデイリーアクティブユーザー数は約100万人に達した実績がある。またSTEPNは 「Move to Earn(M2E)」と呼ばれるモデルであり、NFTの「デジタルスニーカー」を履いて歩いたり走ったり運動することで、その歩数に応じてユーティリティトークンの「GST:グリーンサトシトークン」を稼ぐことができる仕組みになっている。

「GST」でスニーカーステータスのレベルアップなどが行える他、ガバナンストークンの「GMT(グリーンメタバーストークン)」も必要に応じて使用する仕組みになっている。

現在「STEPN」はソラナ、BNB Chain、イーサリアムの3つのブロックチェーン上で稼働しており、「GST」および「GMT」はソラナのSPL規格、BNBのBEP-20規格、イーサリアムのERC-20規格のトークンとしてそれぞれのブロックチェーン上で発行されている。

22年4月には国内大手スポーツブランドの「アシックス」とコラボした他、22年8月にはスペインの強豪サッカークラブ「アトレティコ・マドリード」と提携を発表して大きな反響を呼んだ。 また同年8月には、LINE Xenesis株式会社とLINEの独自ブロックチェーン「LINE Blockchain」を活用したSTEPNの日本ローカライズ化に向けた発表も行なっている。

関連ニュース

    参考:GasHero1GasHero2
    images:iStocks/Malchev

    関連するキーワード

    この記事の著者・インタビューイ

    一本寿和

    「あたらしい経済」編集部
    記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
    「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

    「あたらしい経済」編集部
    記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
    「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

    合わせて読みたい記事

    【12/1話題】KyberSwapのハッカーが完全支配を要求、マイクロストラテジーが880億円相当のBTC購入など

    KyberSwap事件のハッカー、報奨金の取引条件として同社完全支配を要求、米マイクロストラテジー、880億円相当のビットコイン追加購入。合計保有数174,530BTCに、グレイスケール、現物BTC投資信託「GBTC」の運用効率化で契約更新、積水化学、蘭ブロックチェーントレーサビリティ「サーキュライズ」と業務提携、ワームホールが約331億円の資金調達、Wormhole Labs設立も、デジタル資産投資プラットフォームのFasset、ドバイでVASPライセンス取得、アニモカブランズが「オープンネットワーク」エコシステムに出資、TON最大のバリデータに、IoT向けDLTプラットフォーム「IOTA」がアブダビに財団設立、約148億円の資金提供も、バイナンス、BUSDのサポートを12月に終了へ

    Sponsored

    IoT向けDLTプラットフォーム「IOTA」がアブダビに財団設立、約148億円の資金提供も

    IoT向け分散型台帳(DLT)プラットフォーム「アイオータ(IOTA)」が、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビに「アイオータ・エコシステムDLT財団」を設立したことを11月29日発表した。なお同財団はアブダビ・グローバル市場(ADGM)に登録された初の初のDLT(分散型台帳)に関する財団とのこと

    アニモカブランズが「オープンネットワーク」エコシステムに出資、TON最大のバリデータに

    アニモカブランズ(Animoca Brands)が、メッセージングアプリ「テレグラム(Telegram)」開発の分散型プラットフォーム「オープンネットワーク(The Open Network:TON)」の最大のバリデータとなり、TONエコシステムのミニアプリ「トンプレイ(TON Play)」へ出資したことを11月28日発表した