バイナンス、10億ドル相当BUSDをBTCやETHなどに交換へ。銀行破綻やディペッグ問題受け

バイナンスが10億ドル相当BUSDをBTC等に交換へ

大手暗号資産(仮想通貨)バイナンス(Binance)が、10億ドル(約1,343億円)相当におよぶ米ドルステーブルコインBinance USD(BUSD)をビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、バイナンスコイン(BNB)に交換していくという。同取引所CEOの「CZ」ことチャンポン・ジオ(Changpeng Zhao)氏が3月13日に自身のツイッターで発表した。

CZ氏によると、この取り組みは先週末に発生したシリコンバレー銀行(Silicon Valley Bank:SVB)およびシグネチャー銀行(Signature Bank)の経営破綻と、SVBの破綻に伴ない一時1:1の価値を保てなくなった米ドルステーブルコインUSD Coin(USDC)の状況を踏まえたものだという。

なお資金の出所については、バイナンスが昨年末に設立した「暗号資産業界復興ファンド(Industry Recovery Initiative:IRI)」から拠出されたものとのこと。

CZ氏から公開された「IRI」のアドレスを確認すると、この取り組みが発表された3月13日13:00(日本時間)から約1時間経過したところから資金が動きをみせ始め、記事執筆時点(同日15:00)においても続々とDEX(分散型取引所)ユニスワップ(Uniswap)でスワップが行われている。

「IRI」は昨年破産した大手暗号資産取引所FTXによって発生した流動性危機にあるプロジェクトを支援するイニシアチブ。設立当時CZ氏は「FTXによる悪影響がさらに連鎖するのを防ぐため」とその目的を述べていた。

関連ニュース

デザイン:一本寿和
images:iStocks/atdigit

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【7/26話題】メタプラネットが「Bitcoin Magazine Japan」の独占運営権、ビットフライヤーがFTX Japanの買収完了など(音声ニュース)

メタプラネット、「Bitcoin Magazine」日本版の独占ライセンス取得、SBI、フランクリン・テンプルトンと日本での共同出資会社設立を正式発表、ビットフライヤー、FTX Japanの買収完了、「Jito」、ステーキングプラットフォーム「ジトリステーキング」のコード公開、英FCAがコインベース傘下のCBPLに強制執行、約450万ドルの罰金課す、米ジャージーシティ、年金基金をビットコインETFに投資へ、マイニングの米マラソンデジタルが1億ドル相当のビットコイン購入、完全HODL戦略を採用、クロスチェーンプロトコル「deBridge」、ガバナンストークンDBR発行へ

Sponsored

【7/25話題】SBIが「ビットコイン現物ETF」取り扱い準備か、DEAと東京電力らがDePINの「ピクトレ」を東京で実証試験へなど(音声ニュース)

SBIがビットコイン現物ETF取り扱い準備か=報道、DEAと東京電力らがDePINコンテンツ「ピクトレ」、東京都の3区で実証試験へ、京東コインリンク科技、香港ドルにペッグのステーブルコイン発行予定と発表、フェラーリが暗号資産決済システムを欧州にも拡大、米国での導入に続き、NTTデジタルとマツモト、卒業アルバムにブロックチェーン活用へ、タイ、デジタル資産配布の登録受付を8月1日から開始。デジタルウォレット政策一環で、農産業のRWAマーケットプレイス「Agridex」、ソラナ上で初の農業取引を決済=報道