LINE運営のグローバル取引所「BITFROMT」、サービス終了へ

BITFROMTがサービス終了へ

LINE運営のグローバル向け暗号資産(仮想通貨)取引所BITFRONT(ビットフロント)が、サービスを終了し閉鎖することを11月28日発表した。

12月30日5:00(UTC)には取引停止となり、来年3月31日5:00には出金が停止となるとのこと。なお発表時点で新規ユーザー登録とクレジットカード決済が停止されたという。

ビットフロントによると今回の取引所閉鎖は「LINEのブロックチェーンエコシステムとLINKトークンエコノミーを発展させていくため」とのことだ。

また「不正行為で告発された特定の取引所に関する最近の問題とは無関係」と記載があることから、ビットフロント閉鎖の理由が今月経営破綻に至ったFTXに関連したものでないことが示唆されている。

ビットフロントは2020年2月にLINEが米国で運営を開始した暗号資産取引所。LINEでは2018年7月より日米を除くグローバルの取引所ビットボックス(BITBOX)を運営していたが、米国展開にあたりビットボックスはビットフロントへ移行をしていた。なお日本国内においてはLINE BITMAX(ラインビットマックス)が運営を続けている。

LINEでは現在、グローバルNFTプラットフォーム「DOSI(ドシ)」や国内向けNFT総合マーケットプレイス「LINE NFT」を提供している。

それらはLINEが独自開発したプライベートブロックチェーン「LINE Blockchain」基盤にて稼働している。

また「LINE Blockchain」ではネイティブトークンの「リンク(LN)」が発行されており、国内ではLINE BITMAXで入手できる。海外においては韓国拠点の取引所Bithumb(ビッサム)の他、グローバル取引所のMEXC Global(エムイーエックスシーグローバル)、Gate.io(ゲートアイオー)にて「リンク」の取引が行われている。

ちなみに「LINE Blockchain」はコスモス(ATOM)の開発基盤となっている「Tendermint BFT(Benzantine fault Tolerance)」によって開発されており、イーサリアムとの相互運用が計画されている。

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参考:ビットフロント
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Ninja-Studio

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
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