FTX破綻、米投資家が広告塔の大谷翔平や大坂なおみらも提訴

FTX訴訟で有名人らも提訴される

暗号資産(仮想通貨)取扱所FTXの破綻により損害を受けた投資家が、FTXの元CEOサム・バンクマン=フリード(Sam Bankman-Fried)氏及びFTXを支持したとして複数の著名人に対し、訴訟を提起したと複数メディアが報じた。

マイアミのフロリダ州南部地区の米連邦地裁に15日提出された訴状によると、被告は著名人らを広告塔に起用し、経験の浅い投資家を標的にして欺いたとして、米投資家らは110億ドル(約1.5兆円)の損害を被ったと主張。また、被告は数十億ドルの損害について責任があるともしている。なお、損害賠償額は不明だ。

FTXの宣伝に貢献したとして申し立てを受けた著名人には、米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手、プロテニス選手の大坂なおみ選手、NFLのクォーターバックであるトム・ブレイディ(Tom Brady)氏、スーパーモデルのジゼル・ブンチェン(Gisele Bundchen)氏、元バスケットボール選手のシャキール・オニール(Shaquille O’Neal)氏、NBAのステフィン・カリ(Stephen Carry)選手、テレビ司会者で実業家のケビン・オリアリー(Kevin O’Leary)氏など多くの著名人が名を連ねている。さらには米NBAのバスケチームのゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)も含まれている。

FTXトレーディングは昨年11月、大谷翔平選手との長期的なパートナーシップ締結を発表していた。なお大谷選手はFTXグローバルアンバサダーとしての報酬のすべてを株式および暗号資産で受け取ると伝えられている。

またFTXトレーディングは、大坂なおみ選手とは今年3月に長期的なパートナーシップを締結しており、大坂選手はFTXの株式を取得。報酬も暗号資産で支払う予定とされていた。なお同氏が出場した3月のマイアミオープンのルックに、FTXのロゴが使用されていた。

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images:Reuters

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髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
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