バイナンス、「BUSD」のサポートにアバランチ(AVAX)とポリゴン(MATIC)追加

バイナンスがBUSDサポートにアバランチとポリゴン追加

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、米ドルステーブルコイン「Binance USD:BUSD」の同社対応ブロックチェーンに、アバランチ(Avalanche)およびポリゴン(Polygon)を追加対応したことを9月19日発表した。

「BUSD」は、米ドル(USD)と1:1の比率で価値を維持(ペッグ)しているステーブルコインだ。バイナンスが暗号資産取引インフラやカストディサービスを提供する米パクソス(Paxos)と協力し2019年より発行開始しており、現在の時価総額は同じく米ドルペッグのステーブルコイン「USDT」と「USDC」に次ぎ第3位となっている。

バイナンスでは今まで対応していた「BUSD」は、パクソスがイーサリアム(Ethereum)上で発行するERC-20規格の「BUSD」と、そのトークンをバイナンスが保有し、バイナンスの独自ブロックチェーンBNBスマートチェーン(BNB Smart Chain)とBNBビーコンチェーン(BNB Beacon Chain)上で同数発行するBEP-20およびBEP-2規格の「BUSD」をサポーターしていた。なおERC-20規格の「BUSD」については、総供給量に相当する米ドルをパクソスが保管しており、NYDFS(ニューヨーク州金融サービス局)より認可を受けているトークンとなっている。

実際にはソラナ(solana)など他のブロックチェーン上でも「BUSD」は発行されているが、バイナンスでの取り扱いとして今回、アバランチとポリゴン上で発行されている「BUSD」がサポート対象となった。

なおバイナンスは先日9月6日、同社として「BUSD」を優先的に取り扱っていく方針を発表している。

バイナンスはユーザーの流動性と資本効率を高めるため、主要なステーブルコインである「USDC」、「USDP」、「TUSD」などユーザーの既存残高と新規入金を自動的に1対1の割合で「BUSD」に変換していくとしており、「BUSD」への自動変換は、今月29日の3時より(UTC)より行われる予定となっている。

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参考:バイナンス
デザイン:一本寿和
images:iStocks/RAPEEPON-BOONSONGSUWAN・dalebor

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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