ユニスワップが「暗号資産ブリッジ機能」追加、9ブロックチェーン間に対応

Uniswapから直接ブロックチェーン間でブリッジ可能に

DEX(分散型取引所)ユニスワップ(Uniswap)開発のユニスワップラボ(Uniswap Labs)が、9つのブロックチェーン間で暗号資産(仮想通貨)をブリッジできる機能を追加したことを10月23日発表した。

このブリッジ機能によりユニスワップのユーザーは、現在イーサリアム(Ethereum)、ベース(Base)、アービトラム(Arbitrum)、ポリゴン(Polygon)、OPメインネット(OP Mainnet)、ゾラ(Zora)、ブラスト(Blast)、ワールドチェーン(World Chain)、ZKシンク(ZKsync)間で、各ブロックチェーンの独自トークン及びステーブルコインをブリッジできるとのこと。同機能はユニスワップのブラウザ版とアプリ版に対応しているという。

なお、この機能はクロスチェーンインテントプロトコルである「アクロスプロトコル(Across Protocol)」と共同でユニスワップに実装されたとのこと。「アクロスプロトコル」は、流動性プールとリレイヤーの分散ネットワークを通じて動作するパーミッションレスブリッジだ。そのため同機能では「アクロスプロトコル」を通じて、異なるチェーン間で暗号資産を数秒でブリッジできるといった特徴があるという。

ユニスワップラボによると「アクロスプロトコル」は、現在運用されている唯一のクロスチェーンインテントプロトコルとのこと。インテントは、ユーザーの意図に基づいて効率的にアセットを移動させる仕組みのこと。具体的には複数のトランザクションが必要な複雑な取引を1つのトランザクションで簡単に済ますことや、定期的なトランザクションの実行を自動化できるという。

ちなみにユニスワップでワールドチェーンが利用可能になったのは今月17日からである。ユニスワップユーザーは、ワールドチェーン上で暗号資産のスワップや流動性供給ができるようになっている。

参考:ユニスワップラボ
画像:iStocks/metamorworks

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

米DTCC子会社DTC、SECからノーアクションレター取得。規制下のトークン化サービス検証へ

米国の金融市場インフラを担うデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation:DTCC)が、子会社であるデポジトリー・トラスト・カンパニー(Depository Trust Company:DTC)について、米証券取引委員会(SEC)の取引市場部門スタッフからノーアクションレターを取得したと12月11日に発表した

スーパーステートがトークン化株式の直接発行プログラム公開、ソラナとイーサリアムに対応

金融テクノロジー企業のスーパーステート(Superstate)は、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)のブロックチェーン上でトークン化された株式を、米SEC(証券取引委員会)登録の公開企業(上場企業を含む)が直接発行できる新プログラム「ダイレクト・イシュアンス・プログラム(Direct Issuance Programs)」を12月10日に発表した