アミューズ、web3ファンド「KultureFUND」設立、記念NFT販売も

大手芸能事務所アミューズがweb3特化「KultureFUND」設立

大手芸能事務所アミューズが新会社「株式会社Kulture」を設立し、web3・メタバース特化ファンド「KultureFUND(カルチャーファンド)」を立ち上げたことが6月24日分かった。

発表によると新会社では、web3・メタバース等を活用した自社サービスや事業、IP開発を推進するとともに、「KultureFUND」を通して国内外のスタートアップへの投資及び連携を強化するという。これにより「様々なIPとスタートアップの持つ技術を融合することで、世界に向けて新たなエンターテインメントを創出することに挑戦する」としている。

新会社の主な事業領域として、「ブロックチェーン・NFTを活用したサービス開発」の他、「web3・メタバースを軸にしたIPのマーケティングと開発」、そして前述した「KultureFUND」により、web3・メタバース領域スタートアップへの投資事業を行っていくとのことだ。

なお新会社代表にはアミューズのデジタル部門を牽引する白石耕介氏、取締役には「BABYMETAL」のプロデューサーを務める小林啓(KOBAMETAL)氏が就任するとのこと。

アミューズは昨年より、所属アーティストである「Perfume」および「BABYMETAL」のNFTに関する取り組みを始めていた。「Perfume」がオークションで販売した初のNFTアート作品は、当時の日本円換算で約325万円にて落札されている。また「BABYMETAL」が販売した初のNFTトレーディングカード1,000セットは、わずか数分で完売している。

Kulture設立記念でNFT販売

またアミューズは新会社である「Kulture」の設立を記念し、「Kulture membership Pre-Launch NFT」4作品を各4点、計16点を6月24日12:00から販売開始している。販売は大手NFTマーケットプレイスのオープンシー(Opensea)。ネットワークはポリゴン(Polygon)とのこと。価格は各作品0.05ETHとなっているが、記事執筆時点(6/2413:00)で入札はない。

この「Kulture membership Pre-Launch NFT」は、デジタル・アーティストのKaoru Tanaka氏、映像デザイナーの宮本拓馬(gupon)氏により制作されたキービジュアル。購入者は9月1日15:00時点で保有していれば、Kultureが今後立ち上げ予定の限定コミュニティ「Kulture Klub(仮称)」への参加権利となるNFTが別途付与されるとのこと。

「Kulture Klub(仮称)」は、次世代エンタメビジネスを共に考えるコミュニティとのことで、NFT保有者はファーストメンバーとして招待されるとのことだ。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

関連ニュース

Perfume初のNFT作品、約325万円で落札

Perfume、NFTアート第2弾を16日より販売

BABYMETALのNFTトレカ、数分で即完売

BABYMETAL、NFTスニーカー販売へ。1SECとコラボで

【取材】堤幸彦、本広克行、佐藤祐市が「FiNANCiE」でトークン発行、エンタメDAOプロジェクト始動


この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【4/23話題】キャンターがSBやテザーらとビットコイン投資会社を設立か、トランプ大統領のメディア企業がETFを年内ローンチへなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

シンガポール証券取引所、「ビットコイン無期限先物」を今年後半に提供へ=報道

シンガポール最大の取引所グループであるシンガポール証券取引所(SGX)が、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を対象としたパーペチュアル(無期限先物)型のデリバティブ取引を今年の後半にも提供するようだ。メディア「ザ・ビジネス・タイムズ(The Business Times)」が4月21日に報じた

Charles Schwab、「ビットコイン現物取引」を26年4月に開始へ=報道

米大手金融サービス企業チャールズシュワブ(Charles Schwab)CEOリック・ワースター(Rick Wurster)氏が、2026年4月中旬までに暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の現物取引を、同社プラットフォーム上で提供開始する計画を明らかにした。米金融メディア「リアビズ(​RIABiz)」が4月19日に報じた

米大手金融キャンター、ソフトバンクやテザーらと30億ドル規模のビットコイン投資会社を設立か=報道

米金融大手キャンター・フィッツジェラルド(Cantor Fitzgerald)が、ソフトバンク(SoftBank)、テザー(Tether)、ビットフィネックス(Bitfinex)と提携し、ビットコインの投資会社を新たに設立する計画を進めていると「英フィナンシャルタイムズ(Financial Times)FT」が関係者からの情報として4月23日に報じた

トランプ大統領のメディア企業、Crypto[.]comらと正式提携でETFを年内ローンチへ

トランプメディア&テクノロジーグループ(Trump Media and Technology Group Corp:TMTG/Nasdaq: DJT)が、上場投資信託(ETF)および上場投資商品(ETP)の立ち上げに向け、海外暗号資産(仮想通貨)取引所クリプトドットコム(Crypto.com)および米資産運用会社ヨークビルアメリカデジタル(Yorkville America Digital)との間で拘束力のある契約を締結したと4月22日に発表した

【4/22話題】ストラテジーが約5.5億ドルでビットコイン追加購入、イーサリアム財団が研究開発の優先順位を見直しなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored