阪神タイガースが公式NFT販売へ、パレット(PLT)のブロックチェーン採用

阪神タイガースがパレットでNFT提供へ

プロ野球チーム阪神タイガースが、公式NFTの販売を開始することが5月30日分かった。NTTドコモ、阪神タイガース、アイテック阪急阪神が共同して事業展開すると発表された。阪神タイガース公式サービス「Tigers Gallery」にて、選手カードや名場面シーン、試合シーンをデジタルアイテムとしてNFTと紐付け、販売するとのこと。

なおNFTの販売は6月3日から来年1月31日までの期間限定となっているが、販売終了後もユーザーが購入したデジタルアイテムは継続して保有できるとのこと。また今後ユーザー同士によるNFTの二次流通も検討していると発表されているが、公式発表の注意書きには、「当該サービスの提供や二次流通の開始を保証するものではありません」とも記載されている。

また「Tigers Gallery」のブロックチェーン基盤には、HashPalette(ハッシュパレット)開発のNFT流通に特化したブロックチェーン「Palette(パレット)」が採用されるとのことだ。

なおプロ野球チームがNFTを販売するのは西武ライオンズ、横浜DeNAベイスターズに続き3例目となる。

NFTの販売について

6月3日10:00に販売開始となるNFTは、レアリティが「グレードA」となる「2022シーズンメモリアルカード」を全5種類各1枚(計5枚)で110,000円/枚(税込)にて販売。そして「グレードB」の「2022シーズン開幕スターティングメンバーカード」が全9種類各5枚(計45枚)で55,000円/枚(税込)にて販売されるとのこと。

なお「Tigers Gallery」においては「グレードC」まであるが、第1弾での販売はないとのこと。第2弾以降については、デジタルアイテムを5枚封入したパックの販売や前述した試合当日のハイライト写真の追加などが予定されているとのことだ。

さらに今後はNTTドコモが提供する5Gや画像認識技術などのAI技術を活用し、試合中に撮影されるハイライト写真を当日中にデジタルアイテムとして販売可能とする取り組みを行うとのこと。NTTドコモのこの取り組みに関するNFTの提供については、7月以降を予定しているという。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

関連ニュース

【取材】プロ野球パ・リーグ6球団とメルカリ、NFT事業を年内開始へ。基盤はFLOW

日本プロ野球界初、西武ライオンズがNFT販売。スタートバーンのStartrail活用

取材】横浜DeNAベイスターズがNFT販売、LINEブロックチェーン活用「PLAYBACK 9」提供

ミクシィとDAZN、共同でNFTマーケットプレイス今春提供へ。基盤はFLOW

パ・リーグとメルカリの「パ・リーグ Exciting Moments β」、第1弾が本日より販売開始

参考:阪神タイガース
デザイン:一本寿和
images:iStocks/msan10・artacet

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【4/18題】TikTokのByteDance子会社がSui採用、ワールドコインが「World Chain」今夏ローンチへ

TikTokのByteDance子会社、ゲーム等のサポート事業に「Sui」採用、ワールドコイン(WLD)、独自のイーサリアムL2「World Chain」今夏ローンチへ、日銀、「中銀デジタル通貨」の連絡会議の中間整理を報告、EY、企業向け契約管理ソリューション「EY OCM」ローンチ。イーサリアム上で、ニュージーランド中銀、デジタル通貨の開発協議スタート

【4/17話題】アバランチ上にトークン化のホームエクイティローン、a16zが新ファンドで72億ドル調達など

米ホミウムが「ホームエクイティローン」をトークン化、Avalancheで発行、a16z、5つの新ファンドで72億ドル調達、オフチェーンラボ、新たな不正行為証明「Arbitrum BOLD」をテストネットローンチ、ペイパル、NFTの購入者と出品者を保護プログラムの対象外に、ソラナ上のDEX「ドリフト」、独自トークン「DRIFT」のエアドロップ実施へ、ドイツ連邦銀行とMIT、「中銀デジタル通貨」の共同研究