バイナンスがフランスでライセンス取得、欧州初承認

バイナンスがフランスでライセンス取得

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、フランスでライセンスを取得し事業を行えるようになったことが分かった。

バイナンスは5月5日、フランスの金融規制当局の金融市場庁(AMF)から同国の銀行監督機関である健全性監督破綻処理機構(ACPR)の承認を受け、バイナンスフランス(Binance France)がデジタル資産サービスプロバイダー(DASP)登録を取得したことを発表した。

AMFによるとバイナンスフランスは、このDASP登録により同国において「デジタル資産の保管」、「法定通貨によるデジタル資産売買」、「デジタル資産と他のデジタル資産の交換」、「デジタル資産取引プラットフォームの運営」が可能になるとのことだ。

なおバイナンスが欧州においてDASPを取得するのは、今回が初の事例となるようだ。

バイナンスフランスのCEOであるデイビッド・プリンケイ(David Princay)氏は今回のDASP登録が、フランスとヨーロッパにおけるクリプト(暗号資産・ブロックチェーンの総称)採用の拡大に役立つとコメントしている。

バイナンスの直近でのフランスに関する動きとして、先月4月13日にフランスのスタートアップ支援施設であるステーション・エフ(STATION F)と提携し、総額1億ユーロ(約136億円)をブロックチェーンやWeb3に特化したスタートアップ支援プログラムを提供する形で投資していくことを発表している。

関連ニュース

バイナンス、仏スタートアップ施設のweb3支援に約140億円投資

バイナンスUS、プエルトリコで金融ライセンス取得

バイナンスUS、タイ最大の電力大手から資金調達

バイナンス、UAEアブダビで金融ライセンス取得

バイナンス、ドバイで暗号資産取引所のライセンス取得

参考:バイナンスAMF
デザイン:一本寿和

images:iStocks/frantic00

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【10/4話題】リップル裁判に対する米SECの中間控訴が棄却、親クリプト派議員が臨時下院議長に就任など

リップル裁判に対する米SECの中間控訴が棄却、法的根拠未提示により、親クリプト派のマクヘンリー下院議員、臨時下院議長に就任、米SEC、コインベースの訴えを却下するよう裁判官に要請、英国のビットコイン擁護団体、英政府へチェース銀行UKの反クリプト政策の見直しを要請、オープンシー、クリエイター向けノーコードツール「オープンシースタジオ」提供開始、米リップル、シンガポールで主要決済機関ライセンス取得、オーケーコインジャパンにオアシス(OAS)上場へ、国内3例目、Optimismのセキュリティ向上のための「Fault Proof」機能、テストネットローンチ、Nomicがビットコイン(BTC)をCosmosエコシステムに導入へ、IBC互換トークンにブリッジで、チェーンリンク、分散型オラクル「Chainlink Data Streams」をアービトラムでリリース