トロン(TRX)のジャスティンサン、米ドルステーブルコイン「USDD」発行へ

トロンベースの分散型ステーブルコイン「USDD」発行へ

トロン:TRON(TRX)ベースの米ドルペッグステーブルコイン「USDD(Decentralized USD)」が5月5日に発行されることが分かった。

トロンの創設者ジャスティン・サン(Justin Sun)氏が4月21日に「USDD」の発行・流通の計画を発表した。

その発表によると「USDD」は、発行プロセスをブロックチェーン上で行う非中央集権・分散型のステーブルコインとのこと。USDTやUSDCのように償還・管理・保管を中央機関に依存しない暗号資産(仮想通貨)となるようだ。

「USDD」はアルゴリズムにより1USDDを1米ドルの価値を維持するという。「USDD」は原資産としてTRXにペッグされており、「USDD」の価格が1ドルより低くなった場合、ドルをシステムへ送り1ドル分のTRXを引き出す。反対に「USDD」の価格が1ドルより高くなった場合は、1ドル分のTRXをシステムへ送り1ドルを引き出す。この仕組みで価格維持を行うとのことだ。

また「USDD」はBTTCクロスチェーンプロトコルによって、トロンネットワーク以外に、イーサリアムやBNBチェーンでも利用できるようにする予定とのことだ。

関連ニュース

米ドルステーブルコインUSDC、トロン(TRX)のブロックチェーンにも対応

【取材】ビットポイントが暗号資産トロン(TRX)の取り扱い開始へ(代表取締役社長 小田玄紀氏へインタビュー)

ジャスティン・サンがビープルのNFTアートを落札

日本円ステーブルコイン「JPYC」、アスター(ASTR)対応

ステーブルコインをビットコインライトニングで、Lightning Labsが「Taro」発表

参考:Justin Sun
デザイン:一本寿和
images:iStock/Who_I_am

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/14話題】TISとJPYCがステーブルコイン決済支援で協業、グレースケールがIPO申請、XRP現物ETF「XRPC」が米ナスダックに上場など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

21シェアーズ、複数暗号資産の指数ETF2本を米国でローンチ。「40 Act」初の事例

スイス拠点のデジタル資産運用会社21シェアーズ(21Shares)が、米国の投資家向けに、「イーサリアム(ETH)」「ソラナ(SOL)」「ドージコイン(DOGE)」などを含む複数の暗号資産の価格に連動するバスケット型の上場投資信託(ETF)を初めて立ち上げたと11月13日に発表した

フランクリン・テンプルトンのトークン化基盤「Benji Technology Platform」、カントンネットワークに展開

米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)のトークン化基盤「ベンジ・テクノロジー・プラットフォーム(Benji Technology Platform)」が、カントンネットワーク(Canton Network)に展開された。カントンネットワークのブログで11月12日に発表された