日本円ステーブルコイン「JPYC」、アスター(ASTR)対応

JPYCがアスターネットワークに対応

日本円連動ステーブルコイン「JPYC(JPYCoin)」が、アスターネットワーク(Astar Network)のブロックチェーンに対応したことが4月18日分かった。なおアスターの実験的ネットワークであるシデンネットワーク(Shiden Network)は既に昨年11月から「JPYC」対応が始まっている。

また「JPYC」発行元のJPYC株式会社は今回のアスター対応を記念して、アスターのネイティブトークンであるASTRのプレゼントキャンペーンを実施することも併せて発表している。

アスター上でトークンを動かすためにはトランザクション費用としてASTRが必要となる。アスター対応のJPYCを購入してもASTRが無ければアスター上に構築されたDeFi(分散型金融)などでJPYCを利用することはできない。

そのためこのキャンペーンでASTRを得られれば、購入した「JPYC」をそのままアスター上のエコシステムで使用することが可能になるということだ。キャンペーンについては、4月18日より先着でアスター対応のJPYCを購入した10,000名を対象に1ASTRが付与される。

「JPYC」は1JPYC=1円で取引される日本円連動の前払式扱いのステーブルコイン。法的な暗号資産(仮想通貨)に該当しないトークンとなっており、昨年1月下旬よりJPYC社が発行・販売を行っている。現在「JPYC」はアスターの他にイーサリアム(Ethereum)、ポリゴン(Polygon)、シデンネットワーク(Shiden Network)、グノーシス(Gnosis)、アバランチ(Avalanche)のブロックチェーンに対応している。

またアスターネットワークは、異なるブロックチェーンの相互接続(インターオペラビリティ)を目指すプロジェクトであるポルカドットのパラチェーンとして昨年12月に接続し、1月17日にメインネットローンチしたブロックチェーンだ。アスターネットワークを開発するステイクテクノロジーズは、日本人起業家の渡辺創太氏がCEOを務めるシンガポール拠点企業だ。

アスターネットワーク上で稼働するDeFiとして分散型取引所(DEX)アーススワップ(ArthSwap)などがある。

関連ニュース

【解説動画】アスターネットワーク(ASTR)とは?(ステイクテクノロジーズ 渡辺創太氏)

日本円ステーブルコイン「JPYC」、アバランチ(AVAX)対応

日本円ステーブルコイン「JPYC」が紫電ネットワークに対応、総額4000万円の流動性供給も

日本円ステーブルコイン「JPYC」、その魅力とは?(ゲスト:JPYC株式会社CEO岡部典孝氏)氏

耳から学ぶ「ステーブルコインの現在地」(JPYC 岡部典孝)

デザイン:一本寿和
images:iStocks/Lidiia-Moor

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【4/23話題】上場企業メタプラネットが10億円でビットコイン購入、日銀がCBDCパイロット実験の進捗報告など

東証スタンダード上場のメタプラネット、10億円相当のビットコイン購入を報告、日銀、「中銀デジタル通貨パイロット実験」の進捗状況を報告、Magic Eden、ビットコイン(BTC)のトークン規格「Runes」をサポート開始、コインベースにweb3ゲームの「Karrat(KARRAT)」上場へ、暗号資産決済「スラッシュ」の独自トークン「SVL」、海外取引所Bybitに上場へ、セロ(CELO)、イーサリアムL2移行に「OPスタック」選択、「Runes」ローンチでビットコインの手数料収入が急騰、過去最高クラスへ、タイSEC、無認可の暗号資産取引所へのアクセスブロックを計画、不正行為防止へ、シバイヌ(SHIB)、未公開トークン「TREAT」販売で約19億円を調達