手塚治虫「鉄腕アトム」デジタルアートNFT、約5300万円で落札

「鉄腕アトム」デジタルアートNFT、約5300万円で落札

手塚治虫のSF漫画作品『鉄腕アトム』のデジタルアートNFTが120ETH(約5300万円)で落札されたことが分かった。オークションは12月15~18日12:00の期間にて、NFTマーケットプレイスのオープンシー(OpenSea)で開催された。 

このNFT作品は、手塚プロダクションによる初の公式NFTプロジェクト「From the Fragments of Tezuka Osamu(手塚治虫のかけらたちより)」のシリーズ第1弾となるものだ。このプロジェクトでは手塚治虫の代表作品を題材に「モザイクアートNFT」と「ジェネレーティブアートNFT」の2形態で作品が展開されている。

今回のオークションで落札されたのは、手塚治虫氏の漫画原稿で構成された「モザイクアートNFT」となっている。

なお「モザイクアートNFT」で使用した画像素材をもとにランダムで生成した「ジェネレーティブアートNFT」については、13日の12:00より販売が行われ、1点あたり0.08ETH(約35,000円)の作品1,000点が販売開始わずか1時間で完売した。

手塚プロダクションは「モザイクアートNFT」と「ジェネレーティブアートNFT」の純売上各10%をユニセフなどの組織へ寄付するとしている。

また今回の第1弾に続き、「火の鳥」「ブラック・ジャック」のNFTアート作品も展開される予定で、第2弾は2022年1月に開催予定とのことだ。

なお今回のNFTアートの販売には、国内NFTゲーム開発企業であるdouble jump.tokyo(ダブルジャンプトウキョウ)が協力を行い、同社のNFT事業支援サービス「NFTPLUS」が用いられた。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

関連ニュース

手塚治虫「鉄腕アトム」デジタルアートNFT、12月1日発売へ 

テレビ朝日が「東映ロボットアニメ」NFT販売へ、LINEブロックチェーン活用し「NFT Studio」で

ダブルジャンプがアニメ制作ゴンゾをNFT支援、新たなIP創出も 

『竜とそばかすの姫』×アンリアレイジのNFT、11体計5000万円で落札。購入はNFT鳴門美術館

参考:手塚プロダクション

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【5/22話題】ビットコインが11万ドル突破で史上最高値、テキサス州のBTC準備金設立法案が下院可決など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

米SECが21SharesのXRP・GrayscaleのDEGEとXRP現物ETFの審査手続き開始、Bitwiseのステーキング対応ETH現物ETFは審査延期

米証券取引委員会(SEC)が、21シェアーズ(21Shares)とグレースケール(Grayscale)が運用を計画する暗号資産(仮想通貨)現物ETF(上場投資信託)について、上場申請の承認可否を判断するための正式な審査手続きを5月20日に開始した。SECが同日付で文書を発行している

サム・アルトマンのワールド、a16zとBain Capitalに「WLD」売却で135Mドル調達

暗号資産(仮想通貨)プロジェクト「ワールド(World)」を支援するワールド財団(World Foundation)の子会社であるワールドアセッツ(World Assets)が、同プロジェクトの初期支援者であるa16z(アンドリーセンホロウィッツ)およびベインキャピタルクリプト(Bain Capital Crypto)から1億3,500万ドルを調達したことを5月21日に発表した