Webブラウザ「ブレイブ」、ソラナと統合

Webブラウザ「ブレイブ」、ソラナと統合

プライバシー保護に焦点を当てた次世代分散型ブラウザのブレイブ(Brave)がソラナ(Solana)ブロックチェーンと統合することが11月8日分かった。今回の統合はソラナブロックチェーンの高速性と低い手数料により、ユーザーへのコスト削減を提供するのが目的のようだ。

発表によると来年2022年前半にブレイブのデスクトップ版およびモバイル版のブラウザにソラナのウォレット機能を導入するとのこと。

また今回の統合により、ソラナネットワーク内でのスワップや、NFTのサポート、ソラナのSPLトークンの送信なども可能になるとのことだ。

ブレイブのCEO兼共同設立者であるブレンダン・アイク(Brendan Eich)氏は、「ますます多くのユーザーやクリエイターが、分散型ウェブへの迅速かつ安価なアクセスのためのツールを必要としている中で、今回の統合は、次の10億人の暗号ユーザーがアプリケーションやトークンを利用するための道をシームレスに切り開くものです」とリリースにてコメントしている。

またブレイブはイーサリアムへの対応を継続すると共に、順次他のブロックチェーンと統合していく予定としている。ブレイブは「ブロックチェーンにとらわれないマルチチェーンウォレットは、主流の暗号化およびDeFiの導入の重要な推進力になると考えています」と述べている。

ブレイブとは

ブレイブは個人データを収集するような広告をブロックする機能「BRAVE SHIELDS」を持つブラウザだ。広告をブロックすることでブラウザが軽くなるという利点がある。さらにユーザーはBrave上で特定の広告を閲覧することで暗号資産BAT(Basic Attention Token/ベーシックアテンショントークン)をBraveリワード(Brave Rewards)として獲得することもできる。

またBraveユーザーはBATを使ってコンテンツクリエイターやウェブサイトに対して支援を行うことも可能である。

なお日本国内においてBraveは暗号資産取引所のビットフライヤー(bitFlyer)と提携しており、Brave上でビットフライヤーのウォレットが連携できるようになっている。

bitFlyerアカウントをデスクトップ版のBraveブラウザ上でBraveリワードに連携することでBraveブラウザ上で配信される広告を閲覧すると、翌月5日に報酬としてBATをbitFlyerアカウントで受け取れる。またBraveブラウザを利用することで受け取ったBATは、ビットフライヤーで売却し日本円に換金することも可能である。

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参考:ブレイブ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/royyimzy・dalebor

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
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