ポルカドット(DOT)のパラチェーンオークション準備整う、日程の投票開始

ポルカドットのパラチェーンオークション準備整う

異なるブロックチェーンの相互接続(インターオペラビリティ)を目指すプロジェクトであるポルカドット(Polkadot)にて、パラチェーンオークションの実施日程が提案されたことが10月14日分かった。

この提案では2021年11月11日から2022年3月上旬にかけて合計11回のオークションを行う計画となっている。この提案に関する意思決定についてはコミュニティ内での投票結果によって最終的に決められる。

ポルカドットは中心的な機能を果たすリレーチェーンと、そのリレーチェーンに接続される個別のブロックチェーンであるパラチェーンによって構成されている。パラチェーンオークションとはパラチェーンの枠をどのプロジェクトが使うかを決めるオークションだ。パラチェーンへの接続はポルカドットのローンチプロセスの最終段階となっている。

なおポルカドットの試験的ネットワークであるクサマにおいてもパラチェーンオークションは実施され、すでにリレーチェーンとパラチェーンの接続は成功している。

今回オークションへとプロセスが進んだのは、ポルカドットのパラチェーン接続に関するコード監査が終了し、クサマにおいてもパラチェーンの接続が成功したことから、「パラチェーン立ち上げに対する技術的障壁を超えた」とポルカドットの開発を主導するパリティ・テクノロジーズ(ParityTechnologies)が判断したからとのこと。

ただし、まだバグなどが潜んでいる可能性があるため、ポルカドットに接続されるパラチェーンはクサマで実行されているパラチェーンの総数の75%を超えないようにするとしている。

今回の提案によると、1つのオークションは7日間で終了し、終了した時点で最も多くのDOT(ポルカドットのネイティブトークン)を保有していたプロジェクトがパラチェーンを獲得する。1回目から5回目のオークションを「バッチ1」、6回目から11回目のオークションを「バッチ2」として分類しており、オークションで勝利したプロジェクトは各バッチの終了時に一斉にリレーチェーンに接続する予定となっている。

なおこの提案については、すでに投票中となっている。

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参考:Polkadot
デザイン:一本寿和
images:iStocks/SiberianArt・wacomka・artacet

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

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