メタマスクの機関投資家向け部門、暗号資産カストディ企業3社と提携

メタマスクの機関投資家向け部門、暗号資産カストディ企業3社と提携

暗号資産(仮想通貨)ウォレットを開発するメタマスク(MetaMask)の機関投資家向け部門メタマスク・インスティテューショナル(MMI)が、暗号資産大手カストディ企業3社との提携を10月5日に発表した。

セキュリティやコンプライアンス要件を満たすことを目的として、ビットゴー(BitGo)、クレドー(Qredo)、カクタス・カストディ(Cactus Custody)との戦略的パートナーシップが締結されたとのこと。

MMIは、暗号資産ファンドやマーケットメーカーなどの機関投資家によるDeFi(分散型金融)利用を促進すべく、2020年12月にコンセンシス(ConsenSys)によって立ち上げられたプロダクトである。

ビットゴーは暗号資産カストディサービスを提供する企業であり、現在400億ドル(約4.4兆円)以上の資産を保管している。また同社は世界中の暗号資産取引所やプラットフォームを含む500以上の機関投資家にセキュリティサービスを提供している。

クレドーはDeFiイールドファーミングを積極的に行う機関を多くサポートしているカストディアンである。レイヤー2技術を活用することで、利用機関によるクロスチェーン取引へのシームレスで低コストなアクセスを可能にしている。

カクタス・カストディは香港の信託会社であり、現在100億ドル(約1.1兆円)以上の資産を保管している。また同社は企業やマイナー、プロジェクトなどに向けて、コールドおよびウォームストレージ、暗号資産管理機能、DeFi接続機能などを提供している。

今回MMIがカストディアンと提携することにより、MMIの利用機関はDeFiおよびWeb3へのアクセスの際にも主要なカストディソリューションを利用できるようになるとのこと。また複数のカストディアンと提携することにより、様々な機関のニーズに対応したソリューションを提供できるようになるとのことだ。

MMIのプロダクトリードであるヨハン・ボーンマン(Johann Bornman)氏は以下のようにコメントしている。 「メタマスク・インスティテューショナルは、機関投資家の厳しい要求に直面しても、DeFiへの比類のないアクセスを提供することに重点を置いています。これらの要件には、適格なカストディアンとカストディ技術が基本的な役割を果たします。市場のさまざまなセグメントにワールドクラスの機能を提供しているこれら3つの素晴らしい企業と提携できることは、これ以上ない喜びです」

MMIは今後もカストディアンとの提携を増やしていく予定とのことだ。

参考:ConsenSys
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Sushiman・Lidiia Moor

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

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