チリーズ、ファントークンをソラナとベースに展開へ

ChilizのFan TokensがSolanaとBase展開へ

スポーツ・エンターテインメント業界向けブロックチェーン企業大手のチリーズグループ(Chiliz Group)が、同社のデジタルスポーツ資産「ファントークン(Fan Tokens)」を、ソラナ(Solana)とベース(Base)の2つのブロックチェーン上で展開する予定だと4月28日に発表した。

チリーズのファントークンは、スポーツクラブや代表チームなどと連携して展開されるデジタル資産。FCバルセロナ(FC Barcelona)やパリ・サンジェルマンFC(Paris Saint-Germain FC)などのファントークンが展開されている。ファントークンの保有者は、ファンエンゲージメントプラットフォームのソシオスドットコム(Socios.com)上でチーム関連の投票企画や限定特典、ファン向け体験などにアクセスできる。

同社によると、チリーズグループの独自ブロックチェーン「チリーズチェーン(Chiliz Chain)」以外のブロックチェーンでのファントークン展開は今回が初だという。なお、ファントークンはこれまで世界の170以上の取引所に上場しており、ピーク時の時価総額は10億ドル(約1,595億円)を超えたとのこと。

今回の展開には、オムニチェーンプロトコル「レイヤーゼロ(LayerZero)」のトークン規格「オムニチェーンファンジブルトークン(Omnichain Fungible Token:OFT)」標準が採用されている。OFT標準の採用により、ラップドトークンや分断された流動性プールを必要とせずに、各チェーン上でファントークンの統一された供給量を維持できるとしている。

まず、チリーズチェーンのネットワークトークン「CHZ」とコミュニティトークン「PEPPER」がクロスチェーン対応の第1弾として展開される予定とのこと。

ソラナでは、両トークンがDEX(分散型取引所)のメテオラ(Meteora)とジュピター(Jupiter)で利用可能になる予定で、CHZはローンチ時にサンライズ(Sunrise)経由で展開されるという。また、ベースでは両トークンがDEXのエアロドローム(Aerodrome)で取引可能になる予定だ。その後、主要チームのファントークンもソラナとベースに順次展開される予定としている。

サンライズは、相互運用プロトコルのワームホール(Wormhole)提供の「ネイティブトークントランスファー(NTT)標準」を基盤に、外部チェーン由来の資産をソラナ上で利用可能にするためのゲートウェイだ。NTTは従来のラップド資産とは異なり、各チェーン上でトークンのネイティブな性質を維持する仕組みとなっている。

チリーズは今回の展開を、米国でのファントークン展開計画と北米開催のFIFAワールドカップに向けた戦略的な取り組みの一環と位置づけている。同社はすでに、アルゼンチンやポルトガルなどの代表チーム向けファントークンを展開しており、今年中に米国関連のファントークンも発表する計画だとしている。

さらに同社は、全対応チェーン上のファントークン販売から生じる収益の10%を、CHZの買い戻しと恒久的なバーン(焼却)に充てる方針も示した。

参考:チリーズグループ
画像:PIXTA

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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