スポーツクラブ初、パリサンジェルマンFCがチリーズ(CHZ)のバリデーターに

パリサンジェルマンがチリーズのバリデーターに

仏プロサッカーリーグ加盟のパリ・サンジェルマンFC(PSG)が、「Chiliz Chain(チリーズチェーン)」の公式バリデーター(ノード検証者)になった。同チェーンを運営するチリーズが2月22日発表した。

チリーズは、ファンエンゲージメントプラットフォーム「Socios.com(ソシオスドットコム)」を運営する企業。同プラットフォームではパリサンジェルマンのファントークン「PSG」が発行されている。

発表によるとスポーツクラブがブロックチェーンのバリデーターとなったのは、今回事例が初めてとのこと。

パリサンジェルマンは2018年にチリーズと提携し、その後「ソシオスドットコム」にてファントークンを開始した最初のクラブチームだ。

パリサンジェルマンはバリデータとして、ブロックチェーンのネットワークに接続し、トランザクションが正しいかを検証するノード(コンピューター端末)またはその運用することになる。なおバリデータは、その貢献度等に応じた報酬が得られる仕組みとなっている。

ただし発表によるとパリサンジェルマンは、バリデーター報酬の全てを市場に出回っている「PSG」の買戻しに利用するとのこと。

買戻しの目的は「バリデータ報酬をPSGへ再投資すること」と「PSG埋蔵量の定期的な更新」とのこと。これにより持続可能なファントークン経済圏が構築できるとのことだ。

またパリサンジェルマンはその他にも、今夏にチリーズと共同でホームスタジアムの「パルク・デ・プランス」にてハッカソンイベントを開催する予定とのことだ。

チリーズでは先日20日、韓国のプロサッカーリーグ「Kリーグ」と複数年にわたる戦略的パートナシップを締結。これにより「Kリーグ」は「チリーズチェーン」のバリデーターになっている。

「Socios.com」とは

「Socios.com」はチリーズのブロックチェーン技術を活用し、プロスポーツチームがファントークンの発行と販売ができるプラットフォームだ。

「Socios.com」は、サッカー、バスケットボール、クリケット、アメリカンフットボール、ゲーム、アイスホッケー、MMA、モータースポーツ、ラグビー、テニスといった競技において、100を超えるスポーツ組織と提携している。

なお独自トークンのチリーズ(CHZ)は、「ソシオスドットコム」で発行されている各スポーツチームのファントークンを購入するための暗号資産だ。「チリーズチェーン」へステーキングし報酬を得ることも可能だ。

関連ニュース

参考:チリーズ
images:iStocks/
bhidethescene

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/8話題】ビットバンクがBitbank Ventures設立、米デトロイト市が暗号資産での納税を受け入れへなど(音声ニュース)

ビットバンク、投資事業子会社「Bitbank Ventures 合同会社」設立、米デロイト市、暗号資産での納税を2025年から受け入れへ、仏当局が「ポリマーケット」を調査、トランプへの賭けでフランス人が約7,900万ドル獲得、スイス中銀総裁、暗号資産になお警戒感「現金決済は今後も重要」、コインベース、ラップドビットコイン「cbBTC」をソラナに導入、JPモルガンのブロックチェーン決済「Onyx」が「Kinexys」に名称変更、FXサービス導入も、バイビットがジョージアでVASPライセンス取得、取引サービス提供可能に、ブロックチェーンでエッセンシャルワーカーの社会貢献行動を可視化、チェーントープが「Chaintope Greeners」提供へ

Sponsored

スイス中銀総裁、暗号資産になお警戒感「現金決済は今後も重要」

スイスの中央銀行であるスイス国立銀行(SNB)のマルティン・シュレーゲル(Martin Schlegel)総裁が、中銀はビットコインやイーサリアムなどの暗号資産(仮想通貨)に警戒しているとした上で、現金はスイスの決済システムにおいて今後も重要な役割を担うだろうと11月7日述べた