英バークレイズ、決済・預金向けブロックチェーン基盤を検討=報道

英国でブロックチェーン基盤整備の動き広がる

英金融大手バークレイズ(Barclays)が、決済および預金管理向けの独自ブロックチェーン基盤の構築を検討していると「ブルームバーグ(Bloomberg)」が2月27日に報じた。

報道によると、バークレイズは新たなサービス構築に向け、複数の技術プロバイダーに情報提供依頼書(RFI)を送付したという。検討内容は非公開とのことだが、事情に詳しい関係者が匿名で明らかにしたとされる。早ければ4月にもベンダーを選定する見通しと伝えられている。

関係者によれば、同基盤はステーブルコインやトークン化預金といったデジタル資産アプリケーションの処理を含む可能性があるという。

現在、テザー(Tether)のUSDTやサークル(Circle)のUSDCが主要なステーブルコインとして流通している。ブルームバーグは2030年までにステーブルコインが年間50兆ドル規模の決済を占める可能性があると推計している。

なお英国では、大手銀行がステーブルコインやトークン化預金時代に備えたインフラ構築を進めている。

銀行業界団体UKファイナンス(UK Finance)は昨年9月、ポンド建てトークン化預金プロジェクト「GBTD(グレート・ブリティッシュ・トークナイズド・デポジット)」の実証実験を開始したと発表している。

また今年1月にはロイズ・バンキング・グループ(Lloyds Banking Group)が、トークン化預金を用いてトークン化英国債(ギルト)を購入する取引を完了したと発表した。英国でトークン化預金がパブリックブロックチェーン上で発行・利用された事例としては初とされている。

規制面では、英国金融行為監督機構(FCA)が今年2月、ステーブルコイン規制の枠組みを検証するサンドボックス・プログラムの参加企業を発表している。さらにイングランド銀行(BoE)も、システム上重要となり得るステーブルコインに関する新たな規制案を提示しており、2026年末までの制度整備を目指す方針を示している。

参考:ブルームバーグ
画像:iStocks/Christopher-Payne

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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