Seiが「USDC.n」保有者にネイティブ版への移行呼びかけ。SIP3アップグレード控え

SeiがUSDC.nの移行対応を案内

レイヤー1ブロックチェーン「セイ(Sei)」の開発チームが、同ネットワーク上で流通するステーブルコイン「USDC.n」の保有者に対し、ネイティブUSDCへの移行対応を行うよう1月7日の公式ブログで呼びかけた。同ブログでは2026年3月末までに対応しなかった場合、資産にアクセスできなくなる可能性があると説明されている。

USDC.nは、米サークル(Circle)が発行する米ドル建てステーブルコイン「USDC」を、「ノーブル(Noble)」経由でセイにブリッジしたステーブルコインだ。セイにネイティブUSDCが実装される以前は、同ネットワークにおけるUSDCの主要な形式として利用されてきた。セイによると、現時点で同ネットワーク上にはノーブル経由のUSDC.nが約1,400,000ドル(約2.2億円)相当存在しているという。なおノーブルは、コスモスSDK(Cosmos SDK)で構築された資産発行に特化したアプリチェーンだ。

今回の対応は、セイが今年3月末に予定しているネットワークアップグレード「SIP-3」に伴うものだ。セイはEVM(イーサリアムバーチャルマシン)とCosmWasm(コズモワズム)をサポートするチェーン。同アップグレードでは、セイをEVM専用チェーンへ移行する方針が示されており、アップグレード後はUSDC.nの他、CosmWasmやコスモスネイティブ資産のサポートが終了予定とされている。その為、これらの資産が利用できなくなる、または価値を失う可能性があるとされている。なお実施時期は変更される可能性があるとされており、公式発表を確認するよう促されている。

セイはUSDC.n保有者に対し、対応策として「スワップ」または「マイグレーション」の2つの方法を案内している。少額の移行については、分散型取引所「ドラゴンスワップ(DragonSwap)」や「シンフォニー(Symphony)」を通じて、USDC.nをネイティブUSDCへ交換できる可能性があるとのことだ。ただしスリッページや流動性は市場状況に左右されるとしている。

一方で、大口の移行については、USDC.nをノーブルおよびポリゴン(Polygon)を経由し、サークルのクロスチェーン転送プロトコル「CCTP」を利用してネイティブUSDCへ移行する手段も紹介された。ただし、これらの方法には技術的なリスクが伴うとして利用者自身が十分に理解した上で対応する必要があるとしている。

また分散型金融(DeFi)プロトコルにUSDC.nを供給している利用者に対しても注意が呼びかけられた。セイによると、現時点で「イェイ(Yei)」には約194,000ドル(約3,000万円)、「タカラ・レンド(Takara Lend)」には約13,000ドル(約200万円)相当のUSDC.nが供給されているという。これらの資産についても、アップグレード前にポジションを解消しなければ引き出せなくなる可能性があるとのことだ。

参考:セイ
画像:PIXTA

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