ベラルーシ、不適切広告を理由に暗号資産プラットフォームをブロック

暗号資産取引所6サイトを遮断

ベラルーシ共和国において、複数の暗号資産(仮想通貨)取引プラットフォームへのアクセスが同国情報省の決定に基づき制限されていることが明らかになった。

共和制通信監督機関「BelGIE」が公開したデータによると、12月10日付で暗号資産取引プラットフォーム ビットゲット(Bitget)、バイビット(ByBit)、OKXのIDがストップリストに登録されたという。

また情報省が12月11日に発表したところによると、対象となったのは、「okx.com」、「bitget.com」、「bingx.com」、「bybit.com」、「weex.com」、「gate.com」といった主要サイトで、当局はアクセス制限の理由として、不適切な広告の存在を挙げている。アクセス制限は情報メディアに関する法律第511条に基づき発動されたとのことだ。

また、現地ユーザーが実際にByBitへアクセスすると、利用者の画面には、「ベラルーシ共和国の権限のある機関の決定に基づき、情報リソースへのアクセスは制限されています」という内容の標準ブロックメッセージが表示されるという。

なお、一部ユーザーはVPNを利用した場合のみアクセスできると報告しているものの、取引所側は禁止された管轄区域からのアクセスや偽装IPアドレスを検知した場合、規約違反としてアカウント凍結を行う可能性があるため、ブロック回避にはリスクが伴うという。

アクセス制限を解除する手続きについては、情報メディア法第51条の2に定められている。同条によれば、アクセス制限の根拠となった法令違反やその他の違反が解消された後、インターネットリソースの所有者が当局へアクセス再開申請を行う必要がある。

参考:情報省報道
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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