クーコイン、豪州規制当局にデジタル通貨取引所として登録、AFSライセンス保有企業と提携も

KuCoinがAUSTRACの監督下に

海外暗号資産(仮想通貨)取引所クーコイン(KuCoin)が、豪州の金融規制当局であるオーストラリア取引報告分析センター(AUSTRAC)にデジタル通貨取引所(DCE)として登録されたと11月25日に発表した。

今回の登録により、クーコインは暗号資産取引サービスに関してAUSTRACの監督下に置かれるとのこと。また、クーコインはオーストラリアでの事業拡大に向け、AUSTRACに追加の指定サービスを登録する計画を立てているという。

さらにクーコインは、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)発行のオーストラリア金融サービス(AFS)ライセンスを保有する金融サービスプロバイダーのエチューカ・トレーディング(Echuca Trading)と提携したとのこと。

この提携によりクーコインは、オーストラリア市場向けにカスタマイズされた規制枠組みの下で、暗号資産の先物事業を展開するという。

また、現在クーコインはオーストラリアで法定通貨オンランプサポートを提供している。これにより同国のユーザーは、便利かつコンプライアンスに準拠した形で暗号資産にアクセスできるとのことだ。

ちなみに、ASICは10月30日にデジタル資産に関する既存法の適用範囲を明確化するガイダンスを発表した。このガイダンスでは、ステーブルコイン、ラップドトークン、トークン化証券、デジタル資産ウォレットなどが「金融商品(financial products)」に該当し得るとの見解が示された。また、対象となる事業者の多くはAFSライセンスの取得が必要であるとした。

参考:クーコイン
画像:iStocks/werbeantrieb

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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