韓国大手金融グループら、ステーブルコイン流通・発行でテザー・サークルと会合か=報道

テザー社、サークル社と会合か

韓国の大手金融グループ4社が、大手ステーブルコイン発行企業のテザー(Tether)社と米サークル(Circle)社と会合を行う予定だと「聯合ニュース」が業界関係者の話として8月21日に報じた。

報道によれば、新韓金融グループCEOのジン・オクドン(Jin Ok-dong)氏とハナ金融グループCEOのハム・ヨンジュ(Ham Young-joo)氏が、それぞれサークルのヘイサム・タルバート(Heath Tarbert)社長との個別会談を8月22日に行ったと見られる。

またハム氏は同日、テザー社の幹部との会談も予定されていたとのこと。

KB金融グループ最高デジタル・情報技術責任者(CDIT)のイ・チャンゴン(Lee Chang-kwon)氏とウリ銀行社長のチョン・ジンワン(Jeong Jin-wan)氏も、タルバートとの会談を計画していると伝えられている。

これら銀行幹部らは、韓国での米ドル連動型ステーブルコインの流通と取引、およびウォン連動型ステーブルコインの発行を含む協力分野について議論すると見られている。

現在韓国国内では、ステーブルコインに関する動きが多くみられてる。

李在明(イ・ジェミョン)大統領の政策の柱の一つには、2025年後半をめどにウォン建てステーブルコインの禁止を解除するための規則整備が含まれている。

李大統領は、国内資本の流出を防ぐには、韓国ウォン建てのステーブルコイン市場を確立することが不可欠との立場を示している。

6月にはKB国民銀行やカカオバンク、カカオペイが、ステーブルコイン関連の商標権を出願している。

参考:FT
画像:iStock/ SB・Rawpixel

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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