クラーケンが分散型バリデータ技術統合のイーサリアムステーキング導入、CEX初の本格採用

KrakenがSSV Network活用のDVT統合

米暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)が、イーサリアム(Ethereum)の分散型バリデータ技術(DVT:Distributed Validator Technology)を統合したETHステーキングを導入したと8月22日に発表した。

クラーケンによるDVTの統合は、SSVネットワーク(SSV Network)を活用したものであり、大手中央集権型取引所(CEX)による初の本格採用になるとのこと。SSVネットワークは、イーサリアムエコシステムにおける主要なステーキングプロトコルに採用されているDVT基盤。同ネットワークは、分散性・セキュリティ・高いパフォーマンスを備えたステーキングを実現する。

DVTは、イーサリアムのバリデータ運用を単一のマシンやソフトウェアクライアントに依存させず、複数の独立したノードに分割して担わせる仕組みとのこと。同技術は、イーサリアム基盤の分散型ステーキングプロトコル「イーサファイ(ether.fi)」や、リキッドステーキングプロトコル「ライド(Lido)」などに導入されている。

各ノードはバリデータキーの一部を安全に保持し、ブロック提案やネットワーク活動のアテステーション(証明)といった機能を協調して実行するとのこと。これにより、バリデータ運用における障害耐性や稼働時間が向上し、ハードウェアやクライアントレベルでの障害に対する保護が強化されるという。

クラーケンによるDVTの採用は、ステーキング運用におけるリスクや複雑性を増やすことなく、エンタープライズ規模でのステーキング拡張を可能にするとのことだ。

参考:クラーケン
画像:iStocks/artsstock・Maximusnd

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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