米コンセンシス、イーサリアム(ETH)規制めぐり米SECを提訴

コンセンシスがイーサリアム規制めぐり米SECを提訴

米コンセンシス(Consensys)が、イーサリアム(Ethereum)の規制に関連して、米SEC(証券取引委員会)に対して提訴したと4月25日発表した。

米コインベースグローバル(Coinbase Global)を含む業界の最大手の企業は、暗号資産は有価証券でないという理由で「SECに管轄権はない」と主張しており、この業界の規制は論争の的となっている。

コンセンシスの告訴状には、米国の市場監視当局が「コンセンシスや、おそらくその他企業に対する臨時の執行措置を通じてイーサ(ETH)を不法に規制しようとしている」と主張されている。

コンセンシスは、SECにはイーサリアムやイーサリアムブロックチェーン上に構築されたユーザー制御のソフトウェア・インターフェースを規制する法的権限がないという裁判所の確認を求めていると述べた。

SECは現在、暗号資産を規制していない。SECは、イーサリアムの現物価格を追跡しようとする複数のETF(上場投資信託)の申請を未だに承認していない。

関連ニュース

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Crypto firm Consensys sues US SEC over Ethereum regulation
(Reporting by Manya Saini in Bengaluru; Editing by Sriraj Kalluvila)
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
images:Reuters

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【5/17話題】スラッシュがSlash Vプリカ SHOP開始、SECのSAB121覆す決議案が可決など

スラッシュが「Slash Vプリカ SHOP」開始、暗号資産でVプリカ購入可能に、米上院、SECの暗号資産会計ルール「SAB121」を覆す決議案を可決、インド証券取引委員会、暗号資産取引の監督に前向き、準備銀行とは対照的に、仏証券監督当局、投資家にBybitの無登録営業を警告、KuCoin、ナイジェリアの規制準拠に向け一部サービスを停止、米CME、ビットコイン現物取引の提供検討か=報道、リップル、「XRP Ledger」をコスモスのインターチェーンに接続、マスターカードがカーボンクレジットのトークン化における概念実証完了、スタンダードチャータード銀行らと、DTCC、大手銀行らとファンドのトークン化推進する「Smart NAV」の実証実験完了。チェーンリンク活用で

︎マスターカードがカーボンクレジットのトークン化における概念実証完了、スタンダードチャータード銀行らと

決済大手の米マスターカード(Mastercard)が、スタンダードチャータード銀行香港(Standard Chartered Hong Kong:SCBHK)及びその関連会社と、顧客預金およびカーボンクレジットのトークン化における試験的な概念実証(proof-of-concept pilot:PoC pilot)の完了を5月14日発表した