米ブロック、ビットコインウォレット「Bitkey」を出荷開始

ビットコインウォレット「Bitkey」が出荷開始

米ブロック(Block)開発のセルフカストディ型ビットコイン(BTC)ウォレット「Bitkey(ビットキー)」の出荷開始が3月13日発表された。

これにより正式に予約受付を終了したとのことだ。

「ビットキー」は、モバイルアプリ型のウォレットの他、ハードウェアデバイスとリカバリーツールがセットで提供されるサービスだ。中央集権的な管理者に暗号資産(仮想通貨)を預けずに、ユーザー自身が秘密鍵管理を行い、暗号資産の保管を行うセルフカストディ型ウォレットの形式をとる。

なお「ビットキー」の販売地区は、6大陸95か国以上が対象。日本国内からも購入が可能だ。

「ビットキー」の特徴として挙げられているのは、独自の2-of-3マルチシグネチャデザインだ。これによりユーザーはシードフレーズを覚える必要がないという。

この仕組みでは、BTCを保護するための3つの鍵が発行され、BTCの移動やセキュリティ関連のアクションを承認するためには3つのうち2つの鍵が必要になる。

「ビットキー」では3つのうち2つの鍵をユーザーに付与する。1つはモバイルアプリでもう1つはハードウェアデバイスだ。そして3つ目の鍵は「ビットキー」のサーバーに置かれることになる。

「ビットキー」が保管する鍵は2つの目的にのみ利用がされる。ユーザーがハードウェアデバイスを持たずに外出先で行う取引をスマホアプリだけで対応する場合と、ユーザーが電話またはハードウェアあるいはその両方を紛失した場合にウォレットをリカバリーする場合とのことだ。

「ビットキー」は今年6月の外部ベータ版プログラム開始と同時に、米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)およびブロック提供のモバイル決済サービス「Cash App(キャッシュアップ)」とのグローバルパートナーシップ締結をしていた。

このパートナーシップにより米国においては、「ビットキー」一般公開後に同アプリ内からコインベース提供の「Coinbase Pay(コインベースペイ)」および「キャッシュアップ」を介してBTCが購入可能になるとのことだった。

関連ニュース

参考:ビットキー
images:iStocks/Molnia・LongQuattro

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

カルシ、米国向けにセイネイティブの「SEI」と「USDC」入出金に対応

米予測市場プラットフォームのカルシ(Kalshi)で、レイヤー1ブロックチェーン「セイ(Sei)」のネイティブトークンSEIおよび同ネットワーク上の米ドル建てステーブルコインUSDCの入出金が可能になり、同資産を用いたイベント契約取引の資金移動ができるようになった。Xより12月3日に発表されている

シタデル・セキュリティーズ、トークン化証券とDeFiに取引所・証券会社規制の適用を提言。業界側から反発の声も

米大手マーケットメイカーのシタデル・セキュリティーズ(Citadel Securities)が、トークン化された米国株式を取り扱うDeFi(分散型金融)プロトコルに対しても、取引所およびブローカー・ディーラーとしての規制を適用すべきだとする意見書を米証券取引委員会(SEC)に12月2日に提出した