ブラックロックの現物ビットコインETF「IBIT」、運用資産総額100億ドルを突破

IBITのAUMが100億ドルを突破

ブラックロックの現物ビットコインETF「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(iShares Bitcoin Trust:IBIT)」が、2月29日に運用資産100億ドル(約1.5兆円)に達した。ブルームバーグのアナリストであるエリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏が自身のXアカウントから3月1日報告している。

バルチュナス氏は「IBITは100億ドル・クラブの新メンバーであり、史上最速で100億ドルに到達した」と報告。「最初の100億ドルは大変だ。それは多くのフロー(IBITの場合、 運用資産残高 [AUM] の78%がフロー)からもたらされなければならないからである。2番目の100億ドルは、市場の評価がより大きな要因となるため、より容易だ」と述べている。

2月29日時点で「IBIT」はビットコイン換算で162,000BTC超を達成し、フィデリティの「フィデリティ・ワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド(FBTC)」は105,000BTCを超えている。

またビットメックスリサーチ(BitMex Research)によれば、2月29日のIBITは約6億250万ドルの資金流入があり、3月1日には約2億250万ドルの流入となっている。

なおグレースケール(Grayscale)の「グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)」は、2月29日に約5億9890万ドルの流出、3月1日には約4億9240万ドルの流出となっており比較的大きな流出が続いている。

GBTCの流出が急増する中、ここ数日、欧州最大のビットコイン上場商品からの流出も増加している。

ビットメックスリサーチのアナリストは、「これは主に米国ETFへの乗り換えによるものと思われるが、おそらく利益確定売りもある」と考察。

「2024年1月11日以降、欧州の大手ビットコインETP6銘柄から3億4400万ドルの資金流出があり、うち5000万ドルは2024年2月29日に発生した」と報告している。

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images:Reuters

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

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同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
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